あべ静江、生前最後のコンサートで共演…ヒデキの笑顔忘れられない

スポーツ報知
4月14日、西城さん(中)の最後のステージとなった同窓会コンサート(左は小川知子、右はあべ静江)

 突然の訃報に接し、多くの音楽仲間が西城秀樹さんをしのんだ。歌手のあべ静江(66)は、昭和のヒット歌手が集う同窓会コンサートで度々顔を合わせ、生前最後のコンサートになった4月14日の公演(栃木・足利市民会館)でも共演。電話取材に応じ、最後に会ったのが4月19日だったことを明かし、「笑顔がすごく印象的。その表情が強く残っています…」と声を絞り出した。

 あべは、仕事先の宇都宮市内で悲しみに暮れた。同世代として、何度も同窓会コンサートで共演。4月14日も同じステージに立っただけに、「まだ実感が湧かないです…。実感を持てない。残念です」と動揺を隠しきれない様子だった。

 最後に会ったのは4月19日、西城さんが観客として訪れた日本歌手協会第23回紅白歌合戦(東京・練馬文化センター)だった。

 「客席にひょこっと座っていらした。楽屋にも遊びに来てくれて、クッキーをおみやげに持ってきてくれた。『天気がいいから散歩がてらに来たんだ』って。元気そうで、にこやかな表情をされていました」

 西城さんは03年と11年の2度、脳梗塞を発症した。その都度、リハビリを重ね、ステージ復帰できるまでに回復を遂げている。

 あべは19日にも、西城さんが懸命に努力する姿を見ていた。「場内のエレベーターを使うことができるのに、リハビリの1つとして階段の上り下りをされていた。ファンの方にありのままの姿を見せたい―と、それを大切にされていた方だった。あれだけのスーパースターですから、すごく勇気がいったと思う」とおもんばかった。

 最近は明るく元気な印象が強かっただけに、ショックは大きい。「ますます一緒にコンサートの回数を重ねていけると思っていた。それだけに残念です…。本当にお疲れさまでした、と言いたいです」としのんだ。

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