映画「審判」ヒロインの常石梨乃「内面の“揺れ動き”楽しんで」

2018年6月1日20時41分  スポーツ報知
  • 映画「審判」より。主演のにわつとむ、ヒロインの常石梨乃

 舞台出身で近年、映像の活動が目立つ女優・常石梨乃(つねいし・りの=40)が、映画「審判」(ジョン・ウィリアムズ監督、30日公開)でヒロインを演じている。

 フランツ・カフカの「審判」が原作。舞台を現代の東京に移し銀行員の男、木村陽介(にわつとむ)が30歳の誕生日に目覚めると、見知らぬ男2人から罪状不明なまま逮捕を告げられる。混乱した状態で展開していく不条理をテーマにした単館系の異色作だ。

 今年公開された映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督)にも出演している常石は、木村の隣人に住む女性役。シャイなイメージを与えつつ、主人公に好意があることを印象づけるという難しい役どころ。

 「心がけたのは『恥じらい』。女の武器はいろいろ。役の女性は、大人の色気は持ち合わせておらず、純真。“違う場所”に行きたいのに怖い」と細やかなゆらぎが、主人公の心を動かすことに通じると考えたという。そして「それぞれの欲がぶつかり合った作品。その“揺れ”を楽しんでいただけたら」。この他にも木村を翻弄する女性役に、女優で歌人の川上史津子、外国作にも出演する早川知子、関根愛が個性的な演技を見せている。

 メガホンは上智大教授で日本在住30年の英国人監督で、本作が長編4作目。デビュー作「いちばん美しい夏」(01年)がハワイ国際映画祭でグランプリ。佐藤浩市、木村多江が出演した「スターフィッシュホテル」(07年)はルクセンブルグ国際映画祭のグランプリに輝くなど毎作、海外からも注目されている。

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