宝塚雪組ホープ・縣千「凱旋門」新人公演で好演!初のセンターは「温かく安心できる場所でした」

スポーツ報知
終演後にステージ上で会見し、笑顔の縣千(右)と潤花

 宝塚歌劇雪組ミュージカル「凱旋門(がいせんもん)」の新人公演が26日、兵庫・宝塚大劇場で上演された。

 入団4年目のホープ・縣千(あがた・せん)が新人公演初主演。第101期生では、宙組・鷹翔千空(たかと・ちあき)に次ぐ2人目のセンターを務めた。カーテンコールで縣は「今、感じたことを大切に、もっともっと成長してまいりたい」と、涙をこらえながらあいさつした。

 「凱旋門」は専科スター・轟悠(とどろき・ゆう)が雪組トップスター時代の2000年に初演した名作の再演。本公演で、入団34年目の大ベテラン・轟が18年ぶりに挑んでいるラヴィック役を任された。第2次世界大戦前夜のパリで、トラウマを抱えながら身を潜めて生きる亡命者という難役だが、落ち着いて好演。スーツ姿の似合う正統派二枚目ぶりを発揮し、未来のスター候補に名乗りを上げた。

 終演後、会見した縣は「無事に終わってとっても安心しました。最後、みんなが歌う『いのち』に感動して、このラストの場面のために頑張ってきたんだなと思いました」と感激。初のセンター位置には「周りからの温かいものを、すごく感じました。責任の重さもありましたが、安心できる場所でした」とホッとした表情で話した。

 ラヴィックと恋に落ちるジョアンは入団3年目の潤花(じゅん・はな)が、昨年の「ひかりふる路(みち)」に続いて2度目の新人公演ヒロインを務めた。本役のトップ娘役・真彩希帆(まあや・きほ)からは「自分がどう演じたいか。それを信じなければ、お客様に伝わらないよ」と助言され、「気持ちだけはジョアンとして生き続けたい」と、東京宝塚劇場での新人公演(8月9日)に向け、さらなる努力を誓った。

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