藤井七段、順位戦C級1組の初戦スタート!…過去2戦2勝の豊川孝弘七段と

スポーツ報知
豊川孝弘七段(右)との順位戦C級1組初戦で初手を指す藤井聡太七段

 将棋の藤井聡太七段(15)と豊川孝弘七段(51)の第77期名人戦・順位戦C級1組2回戦が3日午前10時、大阪市福島区の関西将棋会館で始まった。先手の藤井がいつものようにお茶を一服してから飛車先の歩を突くと、豊川は角道を開けた。

 順位戦は将棋界の最高峰・名人へと続く道のりで、藤井は昨期、50人中45位だったC級2組を10戦全勝で1期抜けして、C級1組に昇格。四段から五段に昇段する規定をクリアした。

 両者とも今期のC級1組の初戦。藤井は先月19日に森下卓九段(51)との1回戦が予定されていたが、前日18日に発生した大阪北部地震の影響で、延期になっている(対局日は未定)。

 C級1組は39人でB級2組への昇格枠(2人)を争う。藤井は31位と下位のため、全10局のうち1敗でもすれば、連続の1期抜けは苦しいとみられる。

 “将棋界のダジャレ王”として知られる豊川とは、過去に2戦2勝と相性がいい。先月29日の竜王戦決勝トーナメント2回戦で増田康宏六段(20)に敗れて高校生初黒星を喫しただけに、巻き返して、6日の王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝(対斎藤慎太郎七段)を迎えたいところだ。

 藤井はB級2組、B級1組、A級と1年ずつ昇級し続けても、名人挑戦権を得るまでに最短で4年かかる。谷川浩司九段(56)が1983年に記録した最年少名人(21歳)の更新に期待がかかるだけに、順位戦は毎回、注目を集めそうだ。

 持ち時間は各6時間の長丁場。決着は深夜になる見込み。

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