神戸っ子の落語家も感激!11日こけら落とし「神戸新開地・喜楽館」プレオープン

スポーツ報知
「神戸新開地・喜楽館」のプレオープン公演でトリを務めた桂文之助

 兵庫県神戸市の繁華街・新開地に11日に開場する上方落語の常設劇場「神戸新開地・喜楽館(きらくかん)」のプレオープン公演が8日に行われ、神戸市出身の桂文之助(62)、桂あやめ(54)、桂三ノ助(47)が出演した。

 かつて「東の浅草、西の新開地」とも称された活気を取り戻そうと、地元のNPOが4年前に協会に協力を打診。新開地では漫才や落語が上演された神戸松竹座が1976年に閉館して以来、42年ぶりの演芸館で、大阪・天満天神繁昌亭に続く上方落語の定席となる。

 新開地商店街内に建設され、1階が150席、2階が62席の計212席。繁昌亭(216席)とほぼ変わらない規模となっている。

 地元・兵庫区出身で今も在住の三ノ助は館長補佐役。最初に高座を務め「喜楽館で落語をする、栄えある大一号。夢にも思わなかった」と感無量の様子。

 同じく兵庫区出身の女流落語家・あやめは「地元にこんな劇場ができるなんて、考えられなかった。うれしい」と感激し、三ノ助について「コンシェルジェという感じで、仕事以外は常駐しているはず。劇場の生き字引になるのでは」と話して会場を沸かせた。

 トリを務めた文之助はこの日、繁昌亭の昼席にも出演するため、「初めて(両劇場を)掛け持ちする噺(はなし)家です」と、活躍の場が増えて喜んだ。

 また、この日正午には、喜楽館のほど近くにある神戸松竹座跡地で記念碑の除幕式も行われた。あやめは「当時のにぎわいを喜楽館で再現できれば」と話した。

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