セルジオ越後氏、サッカー日本代表に強烈ダメ出し「10人の相手に1勝しただけ」

スポーツ報知
セルジオ越後氏

 サッカー解説者のセルジオ越後氏(72)が10日、文化放送「The News Masters TOKYO」(月~金曜・前7時)に生出演し、サッカー・ロシアW杯16強の日本代表を辛口評価した。

 セルジオ氏は「『惜敗』は慰めの言葉。強くなったら惜敗という言葉は消えるんじゃないですか、惜敗と言われる限りはその国は弱いと認識したらいい」と口火を切った。

 そして「負けて慰めていたら、その国が強くなるための反省はそこで消えてしまう。アマチュアスポーツに惜敗はあってもいいんですけど、プロスポーツにはあってはいけない」と続け、「冷静に振り返ったら10人の相手(=コロンビア)に1勝しただけ。11人の相手には1回も勝っていない。これがズバリ反省点。2014年ブラジルW杯から数えたら、10人の相手にたった1勝しただけ。人気とか惜しかった試合内容とかにみんなつられるけど、実績としたら10人の相手に1勝しただけという厳しい数字が出ている。そこから反省会が始まって、強くなっていくスタートですけど、良かった良かったで終わったら反省できない」と厳しかった。

 さらに「わずかな差と思えるところに、実はとんでもない差がある。惜しかった、でも勝てないというのは何年もたったら変えないと」とセルジオ氏。「勝負はW杯じゃない。4年間の準備期間がある中で、何をやるべきか、どんな差があるかを分析しないと」と日本協会の姿勢にもダメ出しした。

 また、日本代表の平均年齢が28・17歳で“おっさんジャパン”と言われていたことにも触れ「実際おじさんチームだったんでしょうね。だって、終わった瞬間に(代表を)引退しだした人が多いんですから。まだ大丈夫だったら、自分から引退宣言なんてしない。フランスとかイングランドとか、生き残っているチームは若返りに成功している」と解説。今大会ではドイツ、ポルトガル、スペイン、アルゼンチンなどベテランが多いチームは敗退していると説明し、「結局、日本にも当たり前のことが起きた」とバッサリ。

 「いいことばっかりを言っているのがいいのかと。日本はいつになったらサッカーの勉強ができるのでしょうか。もっと厳しくしないと」と嘆いた。

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