桂歌丸さん、告別式 妻・冨士子さん気丈に対応 参列者が語った思い出

スポーツ報知
生涯を過ごした横浜の海をイメージした桂歌丸さんの祭壇(カメラ・橋口 真)

 今月2日に慢性閉塞性肺疾患のため死去した落語家・桂歌丸(本名・椎名巌)さん(享年81)の椎名家・落語芸術協会合同告別式が横浜市の妙蓮寺で営まれ、約2500人が参列した。師匠の桂米丸(93)、林家木久扇(80)、柳亭市馬(56)が弔辞を読み、歌舞伎俳優の中村吉右衛門(74)は友人代表あいさつ。笑いと涙で別れを告げた。

 喪主を務めた妻の冨士子さん(80)は約2500人全員の献花を見守った。疲労のため体調を崩していたが、関係者による途中退席の進言は断り、気丈に対応し続けた。終了後は関係者に対し「お暑い中、大勢集まっていただきましてありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

 ★桂文珍(落語家)「歌丸師匠とは二人会をやらせてもらった。6月にも予定してましたが、おこしになれず、最後に会ったのは2月頃。随分ご無理されてて、様子を見ながらという感じでした。芸に真正面から向かわれているのがかっこよかった」

オシャレで粋 泉ピン子(タレント)「10代の私の芸人時代を知っている最後の人。兄さんも売れてなかったので、会社の慰安会にも一緒に行った。振り袖大喜利に出た時に『お前はいつまで振り袖着るんだ』と笑われた。落語家っぽい落語家でオシャレで粋な兄さんだった」

 ★尾上松也(歌舞伎俳優)「(昨年ドラマで歌丸さん役を演じた)撮影現場にサプライズで駆けつけてくださり、みんなの士気があがった。粋で大きい方だった。(妻の)冨士子さんについては『うちのは恥ずかしいって言って来ない』とおっしゃられていた」

 ★宇多丸(RHYMESTERのMC)「2011年に名前を使う許可をいただいたのが最後のお別れ。(命名理由は)スキンヘッドで仲間内から『笑点でいえば歌丸だよね』と言われていたから。その時に歌丸さんは『逆に宣伝になるからありがたい』と言ってくださった」

芸能

×