野口五郎、西城秀樹さん思い号泣「すごい男です。歌手としてだけでなく、人として」

スポーツ報知
今年5月、西城秀樹さんの告別式に参列した際の野口五郎

 歌手の野口五郎(62)が13日放送のTBS系「中居正広のキンスマ」(金曜・後8時)に出演。今年5月に亡くなった盟友・西城秀樹さん(享年63)への思いを明かした。

 番組では「新御三家」として大活躍した70~80年代の秘蔵映像を名曲とともに振り返った上で2時間特番の後半に野口がスタジオに登場。司会の中居正広(45)が「秀樹さんは、どんな存在だったんですか?」と聞くと、野口は「人生、何度か繰り返しても、こういう人とは会えないと思います」とポツリ。

 最初は「黙して語らずがいいかと思って、この番組の出演も断った」と明かすと、「(西城さんのことが)まだ整理できない。(郷ひろみと)3人がいてこその新御三家。一生、彼のことを背負って、僕らはずっと歌っていく。彼がいなくなっても、そういう意思を持っていなければいけないな」と声を震わせながら話した。

 番組では46年前の1972年に17歳の西城さんと16歳の野口が出会って以来の再現VTRを用意。中でも74年のレコード大賞で野口の「甘い生活」ではなく、西城さんの「傷だらけのローラ」が歌唱賞を受賞すると、75年、野口が「私鉄沿線」で歌唱賞を受賞。さらに76年に西城さんの「若き獅子たち」と野口の「針葉樹」がともに歌唱賞に輝き、舞台上で抱き合うというライバル物語のVTRが流れると、野口はスタジオの机に突っ伏して号泣。

 「まさか、このVTRを見せられると思わなかったから…。すみません」と泣き続けた野口。「2人で(歌唱賞を)獲った達成感で抱き合って。いつもいつも…。今でも秀樹がここにいる気がして。ずっと一緒だなと、僕はずっと思ってます」と途切れ途切れに話した。

 中居に「最高の友達でしたか」と聞かれると、「それ以上ですね」と即答した野口。自身が人生で唯一、人のために書いた曲、西城さんに楽曲提供した「LOVE SONGを永遠に」を2人で歌う映像も流された。

 最後に野口は「どうしても、西城秀樹はこういう男だったというのを皆さんに伝えたいんですけど」と言うと、2003年、2011年と2度の脳梗塞を克服し、ステージ復帰を果たした西城さんの体調を「(ゲスト出演して)『秀樹、抱いていいか?』と言った時、彼は全体重をかけてきたんです。もう一人で立つこともできないような状態だったんです」と説明。

 亡くなる1か月前、西城さんから手紙を受け取っていたことを明かし、「あんなにすごい男はいませんでした。最後の最後まで心が折れなかった。リハビリを頑張っても良くならないジレンマもあっただろうに、それでも最期の瞬間を迎えるまで心が折れなかった。そんな人いますか? それが全てです。すごい男です。歌手としてだけでなく、人として」と絞り出すように話した。

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