獅童&七之助、フランス公演心待ち「先人がのこしてくれたものを伝えたい」

スポーツ報知
中村七之助(左)と中村獅童

 中村獅童(45)、中村七之助は、9月13~19日に仏パリの国立シャイヨー劇場で公演を行う。

 日仏友好160周年を記念した複合型イベント「ジャポニズム2018」の公式企画で、パリでの歌舞伎公演は11年ぶり。「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)=通称・かさね」と「鳴神(なるかみ)」を上演する。

 七之助は、祖父の17代目中村勘三郎が65年に初めてのパリ公演に出演していることを受け「祖父から代々受け継がれている魂、先人がのこしてくれたものを伝えたい」と抱負。2014年の平成中村座米ニューヨーク公演に出演した獅童も「外国の観客は自由な発想で見てくれるので反応が楽しみ。全身全霊で演じたい」と心待ちにしている。

 〇…15年ぶり5度目となる9月のロシア公演は中村鴈治郎(59)、扇雀(57)兄弟を中心に「近松座」として「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」、舞踊「吉野山」を上演。モスクワ・モスソビエト劇場(9~15日)とサンクトペテルブルク・ボリショイドラマ劇場(19~22日)で開催される。鴈治郎は「国境を越える演劇で『吃又』では夫婦愛を伝えたい」。「吉野山」で静御前を演じる扇雀は「女形の芸を見て本当は『男なの?』と思っていただけるよう」と意気込む。2人の父、坂田藤十郎(86)は芸術監督での参加となる。

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