菅田将暉×山崎貴監督、初タッグで戦艦「大和」…「アルキメデスの大戦」映画化

スポーツ報知
共闘を誓った山崎貴監督(左)と菅田将暉

 俳優の菅田将暉(25)が映画「アルキメデスの大戦」(来年夏公開)に主演することが15日、発表された。2005年にTBS系で連続ドラマ化された「ドラゴン桜」で知られる三田紀房氏の同名漫画が原作。映画「永遠の0」(13年)などを手掛け、東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出も担当する山崎貴監督(54)がメガホンを執る。菅田は昨年の報知映画賞主演男優賞など賞レースを総なめにして以降、初めて撮影する主演作となる。

 菅田と山崎監督の初タッグが実現した。山崎監督にとっては零戦を題材とし、興行収入87億円超えの大ヒットとなった「永遠の0」以来となる戦争映画。全長263メートルを誇った戦艦「大和」の建造計画を巡る攻防を描く。

 菅田が演じるのは天才数学者・櫂直(かい・ただし)。「大和」建設反対派の海軍少将・山本五十六に依頼され、「大和」建設費の矛盾から日本軍の陰謀を暴こうと奮闘する。「誰もが知っている戦艦『大和』から見えてくる日本人の性と数学から浮き出てくる果てしない愚かさに、僕はロマンを感じました」と胸を高まらせる。

 菅田は昨年、映画「あゝ、荒野」(岸善幸監督)など4作で主演。孤独なボクサー、お笑い芸人などを巧みに演じ分け、報知映画賞など6冠を達成。受賞後、撮影に臨む最初の主演作で、自身初の戦争映画に身を投じる。「夢と現実に生きる僕ら現代人に突き刺さる題材。今やらなければならない作品だと思いました。使命感を持って臨んでいきます」と、いつにも増して意気込んでいる。

 一方、山崎監督は20年の東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出を担当することが発表されてから、最初の新作映画。「戦艦『大和』が抱えていた問題を考えることは、実は今の日本という国を考えることにつながるのではないかと感じました」とコメント。監督から「抜群に胸が高鳴るプロットを擁した原作」と絶賛された三田氏は「戦艦大和や数々の軍艦、海軍の様子が最新映像でどのように表現されるのか、ワクワクしながら完成の日を待っています」と期待を寄せた。

 現在撮影中で9月にクランクアップ。飛ぶ鳥を落とす勢いの菅田と、日本の“顔”となる山崎監督の強力タッグが来年の映画界を席巻する。

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