広瀬アリス、「とにかくコミカルに」ドラマでヒロイン演じます!

スポーツ報知
ヒロイン・一華役を務める広瀬アリス。演じるにあたり「そのままでいい」と言われた天然っぷりも魅力だ

 女優・広瀬アリス(23)が読売テレビ制作の日テレ系ドラマ「探偵が早すぎる」(19日スタート、木曜・後11時59分)で、初共演の俳優・滝藤賢一(41)とダブル主演を務める。父の遺産5兆円を相続することになり、親族から命を狙われるヒロイン・一華をコミカルに演じる。最近はコメディエンヌとしても高く評価されているが、広瀬の原点は意外にも関西の「お笑い」にあった。(河井 真理)

 突然5兆円の遺産を手にしたために、亡き父の親族たちからあの手この手で暗殺を企てられる大学生・一華。彼女を守るべく“相棒”の探偵・千曲川(滝藤)は、仕掛けられたトリックを事前に察知する。対処があまりに早すぎて事件が起こる前に解決してしまい、一華は守られていることにすら気がつかない。かみ合わない2人のやりとりも見どころの一つだ。

 「今回は周りの人に振り回される役なので、とにかくコミカルに、でもかわいらしく演じられたら。共演者もクセのある人ばかりなので、ツッコミを入れたり、本読みでも間をどうやろうかと考えたり、本当に楽しいです」。撮影中も、アドリブを入れたり、表情で遊んでみせたりと、自由な雰囲気の中でコメディー色を濃く打ち出しているという。

 コメディエンヌとしての才能は、小さい頃からテレビで育てられたのだろう。「この仕事を始めてからはドラマや映画も見るようになったんですが、元々は大阪にいる芸人さんが大好きで。売れる前の千鳥さんとか、野性爆弾さん、シャンプーハットさん、天竺鼠さんとかめっちゃ好きで、深夜にやっているような番組をよく見てましたね」と目を輝かせた。

 様々な笑いを吸収したことが、NHK連続テレビ小説「わろてんか」(17年)の女芸人リリコ役の好演にもつながったか。なじみのない関西弁を完璧にマスターし、寡黙な相方シロー(松尾諭)とのしゃべくり漫才を見事にこなした。「ああいうノリというか、爆発力のある役は割と得意ですね。今回の役も、自分の中で何かはじけたようなものが生まれつつある」と手応えをつかんでいる。

 くしくも妹の女優・広瀬すず(20)が来春開始のNHK朝ドラ「なつぞら」に主演する。「私もニュースで知ったくらい。『お姉ちゃん、朝ドラってどう?』って聞かれたことがあって、『ラスト1か月が一番きついかもね』って話はしました。終盤にかけてすごく重みがあって、遠く感じたので」とアドバイスしたという。華やかな姉妹が、テレビをさらに盛り上げていきそうだ。

 多忙な日々の癒やしは愛犬のチワワ。「『パープー』と『プーピー』って2匹飼ってるんですけど、もうかわいくて仕方ない。(仕事の合間に)10分でも15分でも家に帰れたら帰ります。次の日の朝早いのが分かってるのに、夜更かししてあの子たちの相手しちゃう」と溺愛している。

 ただ最近、ショックな出来事が…。「ウンチ踏んだ! プーピーはまだ家に来て数か月なんですけど、やられましたね。察知できませんでした。ちゃんとトイレして、ケージから出したんですけど」と苦笑い。千曲川の察知能力を、誰よりも求めた瞬間だったかもしれない。

 ◆広瀬 アリス(ひろせ・ありす)1994年12月11日生まれ。23歳。静岡県出身。小学生の時にスカウトされ、モデルとして活動。2008年に女優デビュー。映画「氷菓」(17年)、「巫女っちゃけん。」(18年)で主演。今後も「食べる女」「旅猫リポート」「銃」の公開を控える。特技は乗馬、バスケットボール。趣味は漫画を読むこと。身長165センチ。血液型AB。

芸能

×