天海祐希、宝塚退団後初の男役「私ももともとオジサン体質なんで」

スポーツ報知
公開収録に参加した天海祐希と野田秀樹氏

 女優・天海祐希(50)と演出家の野田秀樹氏(62)が20日、大阪・天王寺区のあべのハルカス展望台内でFM COCOLOの公開収録に参加した。

 NODA・MAP最新公演「贋作 桜の森の満開の下」に出演する天海は、収録冒頭は珍しくクールに対応していたが「高い所、大嫌いなんです。機嫌が悪いんじゃないんです。なかなかお仕事じゃなければ来られないんで、ありがとうございます」と苦笑いしていた。

 今作は、野田氏が「劇団夢の遊民社」時代の1989年に初演。作家・坂口安吾の同名小説などをベースにしており、これまでに何度も再演され、昨年の歌舞伎座公演「八月納涼歌舞伎」では「野田版 桜の森の満開の下」として歌舞伎にもなった。

 天海が95年の宝塚退団後、初めての男役を務めることも話題となっている。「普通は2度とやらないですけど。でも私、男役もあんまり作っていなかったんで。あんまり変わらないです」と自然体を強調。野田氏が「僕も舞台で女性役をけっこうやるんですけどあんまり変わらない。もともとオバサン体質なんで」と話すと、天海は「そうそう、私ももともとオジサン体質なんで」と笑わせた。

 野田氏も当初、天海演じるオオアマを男性で考えていたそうで、「この人は品があるけど芝居はいまいちだなあとか。それで天海さんの名前を思いついた時は、これだ!って。でもやらねえだろうなあって思っていたら引き受けてうれたので、これで稽古しなくても大丈夫だと思った」と、全幅の信頼を寄せていた。

 天海も「今年1月にお話をいただいた時、マネジャーが『NODA・MAPが・・・』って言った瞬間に『やります!』って言いました。でもよく聞いてみたら男性役で『それ、(歌舞伎版で)染ちゃん(市川染五郎)がやってなかった?』って。男と女が入れ替わったやつなのかなと思ったんですけど、あれ、私だけ?って」と苦笑いで振り返っていた。

 公演は東京公演が9月1~12日、11月3~25日に東京芸術劇場プレイハウス、大阪公演が10月13~21日に新歌舞伎座、北九州公演が10月25~29日、北九州芸術劇場で。9月28~10月3日までは、パリ・国立シャイヨー劇場でも上演される。

 なお、このトークイベントの模様は8月3日の同局「FRIDAY AMUSIC MORNING」(金曜・前6時)の中で放送される。

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