常盤貴子「自分への宿題として考え続けていきたい」原爆に翻弄された女性演じ

スポーツ報知
試写会に出席した(左から)キムラ緑子、川栄李奈、常盤貴子、平祐奈

 女優の常盤貴子(46)が27日、都内で行われたNHK広島放送局開局90年ドラマ「夕凪の街 桜の国2018」(8月6日放送、後7時半)の試写会に出席した。

 原爆に翻弄された女性と、その家族がひたむきに生きる姿を描いた、こうの史代氏の同名漫画が原作。原作の設定を2018年に置き換え、オリジナルストーリーを加えてドラマ化した。

 主演の常盤は、今作で広島を初訪問。撮影前までに広島平和記念資料館、原爆ドームなどをまわった。「原爆ドームを見た時の、ドキッとした感じが忘れられない。どんなドキッかは今も分からないけど、自分への宿題としてこれからも考え続けていきたい」。構想から約2年かけて制作された同作。「(原爆の投下された)ハチロク(8月6日)に真摯(しんし)に向き合っている広島放送局が作るからこそ、原爆の描写を濁さないで描いたことに意味があるし、すごく立派だなと思った」と話した。

 被爆者女性を演じた川栄は、実際に被爆者から話を聞いて役作りに生かしたという。「その方から感じたもの、台本で感じたことを意識した」と語った。劇中では、原爆で生き残ったトラウマに襲われ、豪雨の土手を走るシーンなどを体当たりで演じた。「3月の撮影で寒かった。本当につらいなと思ったけど、この時代の人のつらさと比べたら…。私は甘やかされているなと思った。虹が出ていたので、背中を押されている気がした」と振り返った。

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