キンキ光一、17年8か月ぶり新作ミュージカルで帝劇記録へ

スポーツ報知
本番の衣装で会見に臨んだ(左から)大澄賢也、上白石萌音、井上芳雄、堂本光一、音月桂、島田歌穂、岸祐二

 KinKi Kidsの堂本光一(39)が28日、東京・帝国劇場で取材に応じ、新作ミュージカル「ナイツ・テイル―騎士物語―」で新たな金字塔を打ち立てることを誓った。

 光一にとって17年8か月ぶりの新作ミュージカルとなる。ともに1979年生まれ、同じ00年に帝劇デビューしたミュージカル界のプリンス・井上芳雄(39)との念願の初共演作は27日に開幕した。「打ち上げ花火みたいなことで終わってしまいたくない。いろんなことにつながっていけば」と今後の展開に期待した。

 2、3月には同所で、ミュージカル単独主演記録を樹立した「Endless SHOCK」に主演した。8月29日の今作千秋楽まで今年は足かけ4か月、「ミュージカルの聖地」を自身の主演作で彩る。1年間で4か月以上、同所で主演したのは2代目松本白鸚(75=当時は市川染五郎)、故・森繁久彌さん、市村正親(69)に続く偉業。「偉大な方の名前に並ばせてもらうのはおそれ多い」と語る一方、来年以降も同様の記録を継続すべく、今作の再演に向けて「そうなればステキ」と力を込めた。

 今作は、ロイヤル・シェークスピア・カンパニーの名誉アソシエート・ディレクターのジョン・ケアード氏が脚本・演出する世界初演のミュージカルだ。「(ケアード氏の演出を)間近で見られたこと、じかに受けたことは、これまでとこれからの財産。(新作を)ゼロから作り出していくことをみんなでやって、お客さんが入ってやっと完成する。すごく達成感があった初日だった」と喜びは大きい。

 異なる立場からミュージカル界をけん引してきた井上とは演劇やミュージカルの世界を盛り上げようとする同じ志を持ち、3年ほど前から親交を深めてきた。「毎日がすごく刺激的」と光一。光一にとってジャニー喜多川氏が作・構成・演出の作品以外の出演も今回が初めて。来年元日に迎える不惑を前に、さらなる進化に向けたキャリア最大の挑戦といえる1か月が始まった。

 ◆「ナイツ・テイル―騎士物語―」 シェークスピア最後の作品として知られる「二人の貴公子」を基にした新作。いとこ同士の騎士アーサイト(堂本)とパラモン(井上)が敵国の捕虜だった時、牢獄(ろうごく)の窓から目にした美女エミーリア(音月桂)に同時に恋に落ちてしまった。その後、アーサイトは投獄先から追放され、パラモンは牢番の娘(上白石萌音)の力を借りて牢獄を脱出。再会後、エミーリアを巡った争いが繰り広げられる。

 ◆井上芳雄と初共演
 光一と井上は劇中、いとこでライバル役として対峙(たいじ)する。今秋には、NHKの音楽番組「SONGS」(土曜・後11時)で共演することも決まった。今作の楽曲をはじめとするミュージカルナンバーを披露するほか、お互いが抱くミュージカルに対する情熱をぶつけ合う対談も予定しているという。

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