桂歌丸さんをしのび、思い出トークショー開催…9・30「芸協らくごまつり」

スポーツ報知
「芸協らくごまつり」の実行委員長を務める桂米福 チラシの右上には雲にのった歌丸さんのイラストが…

 落語芸術協会が主催するファン感謝イベント「芸協らくごまつり」(9月30日・芸能花伝舎)で、7月2日に亡くなった桂歌丸さんをしのぶコーナーが特設され、思い出を語るトークショーが行われることが分かった。

 実行委員長の桂米福(53)は「歌丸師匠がお亡くなりになったので、『しのぶ部屋』を作りたいと思います。昨年までとは違う今回の大きなテーマです」と明かした。現在は関係者と交渉中で、日テレ系演芸番組「笑点」で歌丸さんが着ていた着物や、ゆかりの品を展示し、高座の映像や音声を流すことを予定している。

 さらに、歌丸さんの最後の弟子・桂枝太郎(40)を中心に、一門やゆかりの深い芸人が集まり、歌丸さんの思い出を語るトークショーを行う。米福委員長は「『笑点』での裏話や楽屋での裏話を話してもらいたいです」と期待を寄せる。昨年に客員として芸術協会に加入した三遊亭円楽(68)も初参戦。「円楽師匠にも歌丸師匠の思い出話を話してもらいたい」(米福委員長)と貴重なエピソードが聞ける機会を設けるつもりだ。

 芸人屋台では、釣り好きだった歌丸さんにちなみ「メダカ釣り」を計画するなど、お客さんに楽しんでもらいながら歌丸さんをしのぶプランを温めている。

 「芸協らくごまつり」は、歌丸さんが会長就任後の2007年にスタート。歌丸さんもプリクラ撮影や写真館などに参加。昨年は体調不良でオープニングのみで退席したが、会長自ら率先してファンとの交流を図ってきた。昨年、今回の実行委員長に就任することが決まった米福が歌丸さんに報告すると、「これからも『らくごまつり』を続けてください。協力しますよ。お願いします」と言われたという。

 これまで同様、落語会も行われるほか、コント、紙切り、太神楽、寄席文字などの体験教室も継続される。米福は「子供から大人まで楽しめると思います。是非、来てください」とコメントした。芸協の大功労者・歌丸さんの功績をしのびつつ、遺志を継いで、芸人とファンの交流を深めるイベントとして継続していく。

芸能

×