浅野ゆう子が「魔界転生」で妖怪チックな淀殿に挑戦「一番幸せな役」

スポーツ報知
大阪市内で舞台「魔界転生」をPRした浅野ゆう子

 女優・浅野ゆう子(58)が4日、大阪市内で、出演する舞台「魔界転生」(脚本・マキノノゾミ、演出・堤幸彦)のPR取材会に出席した。

 1981年に映画化され、のちに舞台、アニメ、ゲームにもなった山田風太郎氏の同名伝奇小説が原作。同じマキノ氏が脚本を手掛けた舞台「真田十勇士」に続いて淀殿の役。今回は、その霊を演じる。

 「魔界―」では原作にも映画にも登場しないキャラクターだが、浅野は「私の中ではつながっていて、壮大な大河ドラマを演じているよう」。妖怪のようなおどろおどろしさを、強烈なデフォルメで表現するといい、演出の堤氏からは「マキノ先生の当て書き」と言われたという。それでも「笑っていただき、歌も歌って、切ない母親の顔も。いろんな色を使ってもらい、一番幸せな役。役者冥利に尽きる、おいしい役」と、やる気に満ちていた。

 淀殿のお墓は大阪・太融寺にあるが、「真田―」の時も含め、まだ訪れたことがないとか。「大変、失礼ですね」と肩をすくめながら、「墓前報告するとしたら」の問いに、妖怪チックな淀殿とあって「『私が(脚本を)書いた訳ではないので、お許し下さい』とお伝えしたい。でも、できるだけステキな淀殿を演じさせていただきたい」と苦笑しながら話した。

 福岡・博多座で10月6~28日、東京・明治座で11月3~27日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで12月9~14日。

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