ダンサー・暁千星が歌でも魅了! 宝塚月組「エリザベート」新人公演で「気持ちよく歌えた」
スポーツ報知
宝塚歌劇月組ミュージカル「エリザベート ―愛と死の輪舞(ロンド)―」の新人公演が11日、兵庫・宝塚大劇場で上演された。
入団7年目の若きスター・暁千星(あかつき・ちせい)が、自身最後の新人公演で4度目の主演を務めた。新人公演世代(研7まで)の最上級生で成績最上位とあって、公演の「長(リーダー)」も務めた暁は、カーテンコールで「終始、緊張していました。新人公演の独特な空気の中、ちゃんと歌えたらいいなと思っていたので、終わってホッとしています」と笑顔をこぼした。
3年目の2014年に初センターに大抜てきされて以来、明るく爽やかなキャラクターと高度なダンスで頭角を現してきた暁だが、歌唱力もめきめき上達。歌に比重がかかる大作で、見事に“黄泉の帝王”トートとして君臨してみせた。「高い音が好きなので『ミルク』などは気持ちよく歌えました。自分はエネルギーを発散するタイプ。トート役でも力強くやっていけたら、と。でも、もっと低い音をリラックスして出していきたい」と課題を挙げた。
ビジュアルでは、本役・珠城(たまき)りょうのブロンドのソバージュとは違い、シルバーに黒が交じった髪を選択。「自分に合っているかな?」と照れくさそうに話した。
一方、エリザベート役は、本公演が宝塚ラストステージの愛希(まなき)れいかの後を継ぐ次期トップ娘役・美園さくらが演じた。6年目で3度目の新公ヒロイン。「私も終始緊張して、場面ごとに『次は落ち着いて出よう』と挑みましたが、エリザベートの新人公演は特別。とても難しい」と話した。
東京宝塚劇場での新人公演は11月8日。暁は「きょうはいっぱいいっぱい。東京では、終わってから余裕であいさつができるようにしたい」と笑いながら、もう一つの“宿題”を自身に課した。