滝沢秀明“フロント入り”で事務所とタレントの橋渡し的存在、懸念払拭する役割も期待…記者の目

スポーツ報知
今後のジャニーズ事務所の体制

 ジャニーズ事務所の創業者でもあるジャニー社長は、所属タレントが“父”として慕うなど信頼は絶大だ。一方で存在が大きすぎるからこそ、ジャニー氏が一線を退いた後に事務所を去るタレントが出てくるのではという懸念は、少なからずささやかれていた。その中で滝沢秀明(36)が“フロント入り”した意味は大きい。

 滝沢は、タレントとしての自分の立ち位置について「上も下も分かっている世代。そういった意味では、一番いいポジション」と分析する。一昨年にジャニー氏本人にサプライズで行った誕生日パーティーでは“総合プロデューサー”として大活躍。マネジャーなどのスタッフなしで、出席者は所属タレントのみ。滝沢はインカムを装着してJr.メンバーなどに指示を送り、完璧にイベントを取り仕切った。その仕事ぶりには事務所の“長男”近藤真彦(54)も舌を巻いたほどだった。タレントからの信頼の厚さも、ジャニー氏のイズムを継承している。

 滝沢が今後、手掛けるのは、主にデビューを控えたJr.が中心となる。それ以外にも、タレントとして長く第一線で活躍してきた経験から、事務所とCDデビュー組を含めた所属タレントとの橋渡し的な働きも期待される。将来的にジャニー氏の社長職を譲り受けることはないものの“後継者”であることに変わりはない。

 かつて16年に世間を騒がせたSMAPの独立・分裂騒動では、上層部の対立による事務所内の“派閥”が取り沙汰された。今後は、さまざまな懸念を払拭する役割としても貴重な存在となりそうだ。

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