樹木希林さん語録「これが遺作、遺作と言ってたら本当に体調おかしくなっちゃった」

スポーツ報知
2012年、笑顔でインタビューに応じる女優・樹木希林さん

 個性派女優として知られた樹木希林(きき・きりん、本名・内田啓子=うちだ・けいこ)さんが15日午前2時45分に都内の自宅で死去した。関係者が16日、明らかにした。75歳だった。死因の詳細は明らかになっていないが、2012年に「全身がん」であると告白。今年8月には転倒して左大腿(だいたい)骨を骨折し、一時危篤状態になったことを義理の息子で俳優の本木雅弘(52)が公表していた。通夜はこの日、近親者のみで営まれ、葬儀は30日に港区内で執り行われる予定だ。

 ◆樹木希林さん最近の語録

 「元々形あるものしか見てなかったけど、これで裏っかわにあるものを見ていくチャンスかな」(03年1月、左目失明を明かした会見で)

 「私は変人だから。こう言ったら怒られるかもしれないけど、Tシャツ着たときとか、なんか邪魔だと思ったから」(05年1月、乳がんで右乳房を全摘出したことについて)

 「こんなハンサムな息子が生まれるわけないので、そこらへんがちょっと…と思いました」(08年6月、映画「歩いても 歩いても」で阿部寛の母親を演じたことについて)

 「(被害を受けた)スチュワーデスの方には『ありがとう』と思います。(世間に)さらしてくれて。お仕置きのようになればありがたいです」(11年5月、夫の内田裕也が強要未遂などの容疑で逮捕されたことを受けて)

 「がんが見つかっても、決しておっかなびっくりしないの。出ればつぶせばいいじゃん」(12年10月、「全身がん」を告白した本紙インタビューで)

 「『これ頂いてメリットあるんですか?』と聞きました」(14年11月、秋の叙勲で旭日小綬章の受章が決まって)

 「(全身がんで)これが遺作、遺作と言ってたら本当に体調おかしくなっちゃった」(15年4月、映画「あん」の完成披露試写会で)

 「2人で向き合わないこと。うちは向き合うからすさまじいことになる」(18年4月、映画「モリのいる場所」の試写会で夫婦円満の秘けつを聞かれ)

芸能

×