内田裕也、亡くなる直前に電話で名前呼びかけていた…終始うなだれ樹木さん見送る

スポーツ報知
午後1時すぎ、車いすで自宅マンションを出る内田裕也(カメラ・江畑 康二郎)

 15日に死去した女優の樹木希林(きき・きりん、本名・内田啓子)さん(享年75)の密葬が17日、都内の斎場で営まれ、夫でミュージシャンの内田裕也(78)、長女の女優・内田也哉子(42)、娘婿の俳優・本木雅弘(52)ら親族ら約30人が参列した。裕也は憔悴(しょうすい)した様子で、報道陣の前で語ることはなかった。

 黒スーツに黒いハット、メガネ姿で斎場を訪れた裕也。関係者によると、娘の内田也哉子ら親族と会話する場面もあったが、終始うなだれた様子だったという。荼毘(だび)に付された際は遺骨を拾い、妻を見送った。

 裕也は午後6時50分頃に帰宅。車を降りて車いすに乗り込み、無言で自宅マンションに入った。同行した女性スタッフは「(裕也は)ショックを受けていて、気持ちを整理して後ほどコメントします」と話した。

 樹木さんとは1973年10月に結婚したが、同居したのは最初の約1年半だけ。その後は別居状態を続けながら、つかず離れずの独特な夫婦関係を築いてきたが、妻を失ったショックは大きく、憔悴した表情だった。

 裕也は午後1時すぎ、都内の自宅マンション前に車いすに乗って姿を見せた。昨年、脱水症状で入院。現在は自宅療養中とあって、以前より少し痩せた様子だった。スタッフに介助されながら終始うつむいて車いすを降り、ワゴン車に乗り込んだ。報道陣から「希林さんへの思いをひと言」と質問が飛んだが、この時も無言だった。

 関係者によると、樹木さんの容体が急変した14日深夜、親族が別居中の裕也に電話で連絡し、声が聞こえるようにスピーカーをオンの状態に。裕也は、次第に意識が薄れていく樹木さんに名前を呼ぶなど言葉を掛けた。樹木さんはそれから程なくして、息を引き取ったという。

 裕也は16日に樹木さんの自宅を訪れ、無言の対面を果たした。最期をみとることはできなかった。

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