6代目歌ネタ王者・メンバーはアルバイト生活 山口提樹「支障が出るくらい忙しくなれば」

スポーツ報知
「歌ネタ王決定戦2018」で優勝したメンバーの山口提樹(左)と潮圭太

 歌ネタ芸NO1を争うMBSテレビ「歌ネタ王決定戦2018」が19日、大阪市内の同局で行われ、お笑いコンビ「メンバー」が優勝。1168組のエントリーの中から6代目王者に輝き、賞金300万円を獲得した。

 9組で戦った決勝では、山口提樹(だいじゅ、31)がパソコンの打ち込みで作曲したオリジナル曲に乗せて、ディズニーアニメ「アナと雪の女王」のミュージカル調のせりふの掛け合いから発想したというリズミカルな漫才を披露。時折はさむ効果音と合わせ、テンポよく観客の笑いを誘った。どぶろっく、アイロンヘッドとともに戦った最終ステージでも、審査員の藤井隆(46)が決勝から連続で100点満点をつけるなど高評価。今回新設された公式LINEアカウントの視聴者投票による「LINE賞」もW受賞し、100万円相当のLINE payが贈られた。

 島根県出身で、小学校の同級生という2人。よしもと広島に所属しているが、県内に常設劇場はなく、お笑いとしての仕事は月2回の定期ライブと週末イベントがある程度で先月のギャラは約2万8000円。山口はインターネットカフェ、潮圭太(31)は牛丼チェーン店で深夜から明け方までアルバイトで生計を立てている。優勝賞金について聞かれると、山口は「欲しいものリストがあるんです。ニンテンドースイッチとか、20個くらい。でも一瞬で買えると思います」と初々しく笑った。

 2006年にNSC大阪に入学したが、“都会の誘惑”に負け、半年ほどでさぼるようになった。パチンコなどギャンブルにはまり活動は自然消滅。その後、2010年に潮から「どうするんや? このままでええんか?」と声をかけ、コンビ名を変えて再出発。よしもと広島でオーディションがあることを知り、2人で新天地に向かった。

 優勝した直後は「とりあえずアルバイトをやめられます」と言った潮だが、その後の取材では「本当は辞めません。籍だけは置いておく。急にシフトを代わってもらったりして白い目で見られていたのでよかったです」とほっとした表情。前日(18日)にカラオケ店でネタ合わせしている際に、緊張のあまり胃が痛くなり病院に行ったという山口も「アルバイトに支障が出るくらい忙しくなれば。僕らはトークがアレ(苦手)なんで、ネタで全国ツアーを回れるようになりたい」と目を輝かせた。

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