東てる美、肺線がんから復帰ライブ 肺の5分の2を摘出、今後も抗がん剤治療続ける

スポーツ報知
7月に肺線がんを手術し、復帰ライブを行った東てる美

今年7月にステージ1Bの肺腺がんの手術を受けた女優の東てる美(62)が20日、東京・自由が丘のライブハウス「ラマンダ」で復帰ライブを行った。

 冒頭、観客に大拍手で迎えられた東は「よみがえった東てるみを見てほしい」とあいさつ。手術から約2か月ぶりのライブに「今は痛みも全くない。激しい歌を歌えるようになりました」と復活をアピールした。歌手のHANZO(53)とともに約1時間30分のステージを披露。デュエットの新曲「駅から徒歩5分」など13曲を聴かせた。

 東は5月にテレビ番組で受けた精密検査で肺に影が見つかり、6月の再検査で早期の肺腺がんと診断された。7月18日に肺の5分の2を摘出する腹腔(ふくくう)鏡手術を受け、同30日に退院した。

 だが、8月半ばに摘出部分の細胞を病理検査したところ、13個のリンパ節のうち1個にがん細胞が見つかった。そのため、再発を予防するために10月末から1月末まで4クールの抗がん剤治療を行うと明かした。

  父、母をともにがんで亡くしたため、「いつかはがんになると覚悟してた」というが、抗がん剤は「母が苦しんでいるのを見てたので絶対やらないと決めてた。最後まで悩みましたが、娘やまわりの人に『やった方がいい』と言われて決めました」。早期発見で復帰も早かったこともふまえ、「前向きに1つ1つ落ち込まないことが、がんに負けないことにつながる。術後は快気祝いとかで体重が3キロ増えたので、抗がん剤で食欲がなくなってダイエットになるかなと明るく考えます」と話した。

 がんをきっかけに、40年間吸ってきたタバコはやめたが、お酒は「お医者さんにダメと言われてないので、ほどほどに」と笑顔。今後は約3か月間は仕事を一切入れずに治療に専念するそうで、「60年間突っ走ってきたので、ゆっくりしなさいという神様の啓示かな」と語った。

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