安藤政信はギャップありまくり! クールなイメージから一転、気さくなトークに親近感

スポーツ報知
意外と気さくな安藤政信

 俳優の安藤政信(43)が、公開中の映画「きらきら眼鏡」で初のがん患者役を演じている。先日行った単独インタビューでは、予想以上に安藤の胸中や素顔を垣間見ることができた。

 初対面で緊張していた記者に「安藤です。何でも聞いてください」と気さくな言葉をかけてくれた。クールでミステリアス、多くを語らない怖そうな人。取材前に抱いていたイメージは、ものの2~3分で覆された。

 ボクサー役を演じたデビュー映画「キッズ・リターン」のダウンシーンは、演技ではなくリアルにダウン。映画「スマグラー」では、あばら骨が折れていることを隠して撮影に臨んだなど、役へのストイックさには逸話に事欠かない。今作の撮影前には、がん患者に近づくため4~5キロ減量したという。

 「食事はスープくらいで、ほとんど食ってなかったっすからね。こんなに体重を落とす役作りは初めて。食ってないから本当に意識ももうろうとして、初日に監督に『もうちょっと声を張って』と言われたけど『本当に声が出ないんです…』と。素でフラフラしてたね(笑い)」。

 8月26日放送のフジテレビ系「ボクらの時代」に山田孝之、斎藤工とともに出演。ここでも安藤の「男にモテた」という仰天エピソードが披露された。「中学時代、銭湯で外国の男の人に背中を流してもらったが、タオルで隠していた股間をタオルを開いて見せてくる」「高校時代、友達と遊んでて終電を逃し、『うち泊まってくか?』と誘われたおじさんの家で同じ布団に寝て、やたらに俺に抱きついたり触ったりした」などなど…。「そういうことがたくさんあった」とまだまだ掘ればたくさん出てきそうな語り口に、笑いが止まらなかった視聴者も多かったのではないだろうか。

 俳優デビューから23年。ドラマは98年のTBS系「青の時代」以降は10年以上ほとんど出演せず、国内やアジアで映画を中心に活動してきた。だが、最近ではフジ系「コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―3rd season」をはじめ、今年7月期のテレ東系「恋のツキ」、10月期の日テレ系「ブラックスキャンダル」と立て続けにドラマに出演している。

 「大好きな映画だけで生きていければ夢のような人生と思ってた。でも、今は映画もどんどん消費されて貧しくなって、それだけじゃ食えない。だんだんドラマとかマルチに仕事しないと通用しなくなって、間口を広げて自分がやりたくないことも挑戦しようと思えたんです」

 へぇ~そうなんだと真面目に関心していると、「あとは、コレ(お金)ですよ」と親指と人差し指でポーズを作ってニヤリ。2014年に結婚した一般女性の妻や4歳と2歳の子供の存在が大きいという。

 「2人の子供は『コード―』を見て『パパが出てる~』となる。テレビから影響を受ける人が多いから、テレビで代表作を作りたいという挑戦があります。家族の生活がかかってるので、いろんな仕事を選ばずに受けて、どんどん稼がないといけないですから」

 今年公開の出演映画で演じた役は、「劇場版 コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―」では脳外科医、「スティルライフオブメモリーズ」では女性器を撮る写真家、「きらきら眼鏡」ではがん患者…。全く違う役どころを巧みに演じ分けている。

 「やってない役、まだまだあったんだなと思っいましたね。今度のドラマでは、×××な役をやるんですよ。ぜひ、また取材してください!」

 以前は映画の舞台あいさつに「二日酔い状態じゃないと話せない」と漏らしていたが、「最近は大丈夫。話すのは苦手だけど、ちゃんとしゃべりますよ」とニヤリ。意外すぎる軽妙トークで自身について包み隠さず語る安藤のこれからに、どんどん興味が湧いてくる。(記者コラム)

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