有村架純、主演映画初日舞台あいさつ。この世界に入って「毎日が夢のよう」

スポーツ報知
初日舞台あいさつで笑顔を見せる主演の有村架純(中)と(左から)塚原あゆ子監督、林遣都、(一人おいて)石田ゆり子、伊藤健太郎

 女優の有村架純(25)が21日、東京・TOHOシネマズ日比谷で主演映画「コーヒーが冷めないうちに」(塚原あゆ子監督)の初日舞台あいさつを行った。

 作品にちなみ、ホットコーヒーの入った樽(たる)で鏡開き。「斬新ですね。中身がコーヒーっていう」と照れ笑い。「皆さんにとっての大切な人に思いを伝えてほしいと思う」と話した。

 人生が変わった瞬間についての質問には「このお仕事を始めたことしか思い出せない」と回答。15歳の頃に「お芝居をしたい」と思い、オーディションに応募し、現在の所属事務所のオーディションに合格。役者の世界の扉を開けた。「それがなければ、今ここにいない。本当に夢のようです、毎日が。くじけそうになっても、何のために東京にいるんだ…ていうのを思い出します」と振り返った。

 有村ふんする数(かず)と惹(ひ)かれあう大学生役を演じた伊藤健太郎(21)は、6月30日の誕生日に「健太郎」から現在の「伊藤健太郎」に改名。「最近名字を付けたんですけど、それですかね。人生変わりましたね。いろいろなタイミングが重なった」

 林遣都(27)と石田ゆり子(48)も、芸能界入りのきっかけとなったスカウトされたエピソードを挙げた。中学生の修学旅行で上京中、渋谷駅のホームで話かけられたという林は「同じ班のそんなに仲良くない女子3人が『渋谷に行きたい』と言ったから。3人には、成人式で感謝を伝えました」。15歳の春に自由が丘の老舗和菓子屋で声を掛けられたという石田も「『この世界に入りませんか?』って。私の人生でこんなことが起こるんだって。すごく何かが変わった」。当時は短パン、Tシャツ、ショートカット姿。「33年前!(今でも)すごく覚えています」と懐かしんだ。

 同映画は、17年の本屋大賞にノミネートされた同名小説が原作。店内の“ある席”に座ると、望んだ時間に戻ることができる―。不思議なうわさを聞き付けた客と、訳ありの常連客(薬師丸ひろ子)、妹から逃げ回る女性(吉田羊)、過去に戻れる席に座る謎の女(石田ゆり子)らでにぎわう喫茶店「フニクリフニクラ」が舞台。いとことお店を切り盛りする数(かず、有村)と、その席に座った人たちの心温まる出来事、奇跡を描く。

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