駿河太郎、やしきたかじんさんになる「関西ですごく愛された方」ドラマで半生描く

スポーツ報知
(左から)中村ゆり、駿河太郎、大東駿介

 俳優・駿河太郎(40)、大東駿介(32)、女優・中村ゆり(36)が22日、大阪府内でカンテレ開局60周年特番ドラマ「なめとんか やしきたかじん誕生物語」(11月ゴールデン帯放送予定、関西ローカル)の取材会に出席した。

 今作は、関西で「視聴率男」の異名を取った、歌手でタレントのやしきたかじんさん(2014年死去)の知られざる下積み時代から晩年までの半生を描いている。たかじんさんを演じる駿河は「関西でたかじんさんを演じるのはかなりプレッシャーがある。すごく愛されていた方ですし、今でも大阪環状線(大阪駅の発車メロディー)で歌が流れるほど。楽しみな反面、賛否両論もあるだろうけど、こんな機会はめったにない」と気を引き締めた。

 闘病中だったたかじんさんがドラマ「半沢直樹」(2013年)に出演していた駿河の姿を病床のテレビで見て「あいつ、俺の若い頃に似てるなあ」とインターネットで調べたところ「なんや、(笑福亭)鶴瓶の息子か」と話していたことを「たかじん胸いっぱい」のプロデューサーとしてたかじんさんとも親交があり、今作の監督を務める木村弥寿彦氏が伝え聞いたことが、主演するきっかけの一つになったようだ。

 駿河も20代の頃はバンド活動をしていた。「僕はバンドが売れなくて、30歳直前で役者に転向したけど、音楽は今でもむちゃくちゃ好き。音楽にこだわっていたたかじんさんの人生は、半分自分のことのように感じている」と、自分自身と重ね合わせた。

 がんと闘った晩年を演じるにあたり、撮影に合わせて2か月ほどかけて約8キロ減量。「撮影しながらやせるのはしんどいので、最初に晩年をやらせてもらった。水を抜くと病人っぽくみえるというので、撮影前日は水を飲まずに5時間サウナに入った」と壮絶なダイエットを告白。撮影後は、大好きな中華料理店で中華粥を食べたそうで「撮影が終わったらそこのおかゆを食べるって決めてたんです。うまかったー」と笑った。

 物語はたかじんさんの著書や関係者への取材をもとにしたフィクションで描かれており、中村はたかじんが一目ぼれする劇団員・京子、大東は長年たかじんを支える親友・ダイスケを演じている。大東は「僕の役は実在しないんですが、友人の象徴みたいなもの。太郎さんの役作りをそばで見ていると、ダイスケと重なる部分もある」と話した。

 劇中で歌う「ゆめいらんかね」、「東京」、「やっぱ好きやねん」などの曲は、駿河の声で新たにレコーディング。たかじんさんが使用していたシャツやジャケット、サングラスを借りて撮影したという。また、たかじんさんとゆかりのあった著名人が、短いシーンながら出演するという。

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