是枝裕和監督、スペインで樹木さん思い涙…サン・セバスチャン国際映画祭で生涯功労賞

スポーツ報知
トロフィーを手に笑顔の是枝裕和監督(C)Festival de San Sebastian. Photo Montse Castill

 スペインで開催中の「サン・セバスチャン国際映画祭」で生涯功労賞にあたる「ドノスティア賞」を受賞した是枝裕和監督(56)と、「万引き家族」に主演したリリー・フランキー(54)が23日(日本時間24日)、現地で行われた授賞式に出席した。

 アジア人初の快挙とあって、是枝監督がトロフィーを受け取ると、会場はスタンディングオベーションと拍手に包まれた。これまでの作品映像がダイジェストで流れ、是枝作品には欠かせない女優で、15日に亡くなった樹木希林さん(享年75)の姿を目にし「2年前、『海よりもまだ深く』で希林さんとこの映画祭を訪れることができ、とても楽しい時間を過ごした。10年、役者と監督という関係を越えてパートナーとして映画を作ってきた方」と涙ぐんだ。

 受賞については「自分がもらうには早すぎた」と言いつつ「まだキャリア半分であと20年は作ろうと思っている。この20年はいい映画を作って皆さんに届けたい」と、決意新た。一緒に登壇したリリー・フランキーは涙ぐむ監督に優しくハンカチを差し出していた。

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