中村七之助、七回忌を迎える父・勘三郎さんは「僕たちにとってもヒーローでした」

スポーツ報知
中村七之助

 歌舞伎俳優の中村七之助(35)が24日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜・正午)に出演。2012年12月に亡くなった父・中村勘三郎さんの七回忌を迎える心境を語った。

 七之助は司会の黒柳徹子(85)から現在の思いを聞かれ、「7年も経ったかなという感じ。毎月舞台に立っていたのもあって、少し悲しみが紛れていた部分はあったと思うが、本当に早く感じる」と明かした。また、黒柳が「最近、お父様に似てきたところがあるという話を聞いたのですが」と聞くと、「しゃべり方は似ていると言われますが、自分ではあまり意識していないですね。父を愛してくれていた方々が自分を通じて父を見てくれているような気がします」と答えた。また、番組の中で勘三郎さんの幼少期など若き日の貴重映像が紹介されると、「こういう映像を見ると、改めて父が天才子役と言われていた理由が分かります。本当に歌舞伎を愛していたのが伝わってきますね」と笑顔を見せた。

 さらに、とても物持ちがよいという七之助。子どもの頃に父からもらった思い出の品として恐竜のぬいぐるみとコップを持参し、当時のエピソードを語った。アレルギーで動物が飼えなかったという七之助は、海外にもぬいぐるみを持って行くほど大好きだったという。「ぬいぐるみは“ワイワイ君”と名付けて、どこに行くにも常に持ち歩いていました。コップは父からもらった最初の物なので、今はヒビが入ってしまって使えないが、大切に保管している。どちらも一生大切にしていきたい」と思い出の品を見つめながら話した。

 父親としての勘三郎さんに対するイメージについて聞かれた七之助は、「小さいときは父親というより師匠という感覚が強かったが、旅行などでは父親の顔を見せてくれた」と振り返り、2歳の時に家族旅行で行った沖縄・宮古島で起きた忘れられない事件について明かした。幼い頃は無鉄砲な性格だったという七之助は自分がまだ泳げないことを分からずに、一人プールに飛び込み溺れかけてしまったという。偶然、横にいた女性たちに助けてもらったものの「命を落としかけた」と当時を思い出して苦笑した。

 大の旅行好きだった父の影響で、自身もよく旅行に行くという。3年前にはボリビアのウユン塩湖を訪れている七之助は「海外にもこんなに素晴らしい所があるんだと感じた」と海外旅行の思い出を話した。

 最後には、「父は僕たちにとってもヒーローでした。こういう役者になりたいと思って、ずっとやってきています。皆様が父を愛してくださるのは私たちにとってもすごくうれしいことです。自分も役者としてこれからもっと頑張っていきたい」と話した。

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