中村泰士氏、平尾昌晃氏騒動に「とても残念」作曲家にとって曲は「自分のものであって自分のものじゃない」

スポーツ報知
ライブのリハーサルをする中村泰士氏(右)と佐川満男

 「喝采」(ちあきなおみ)、「北酒場」(細川たかし)などのヒット曲で知られる作詞・作曲家の中村泰士氏(79)が26日、デビュー50周年を記念して開催するライブ(10月7日、ビルボードライブ大阪)の公開リハーサルを吹田市内のスタジオで行った。

 節目のライブには、歌手の佐川満男(78)もゲスト出演。中村氏はかつて「美川鯛二」名義で佐川のステージの前座歌手を務めていたが、作詞・作曲を担当した佐川のシングル「今は幸せかい」(1968年)が大ヒットした。

 テレビ番組で何度も共演してきたが、約15年ぶりとなる「2人会」に中村氏は「大人の素敵なライブです。久しぶりに年寄り同士が和気あいあいとやります」と話し、佐川も「毎回ライブのたびにトークのネタを考えるのも楽しかった」と当時を振り返った。

 現在、音楽界では平尾昌晃氏の遺産相続をめぐり騒動になっているが、同じ作曲家として中村氏は「とても残念に思います。平尾さんファミリーは子どもたちがずっと小さいときから存じ上げていて、印象してはビッグなお父さんの名前の中で窮屈だったり、また自慢だったり・・・。大人にまぎれて健気に生きてきた。当時からマネージャーだった奥さんも献身的なところを見せていたので、まさかこんなことになるとは」と表情を曇らせていた。

 また、手がけた曲について「平尾さんの作品は自分のものであって実はすでに自分のものじゃない。受け取った方の宝物として存在している。それがこういうことで少し気持ちがなえるというか、カラオケで歌ったときに影響が出るとか・・・心が痛いです」と話し、佐川も「丸く収まってほしい」と騒動の早期沈静化を願っていた。

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