加藤剛さんに里見浩太朗「ギリシャの美男の彫刻を見ているようでした」…お別れ会に1000人

スポーツ報知
加藤さんをしのんだ里見浩太朗

 6月に胆のうがんのため亡くなった俳優の加藤剛さん(享年80)の「お別れの会」が30日、東京・青山葬儀所で営まれ、俳優の里見浩太朗(81)、東山紀之(52)ら関係者600人、一般弔問客400人が最後の別れを告げた。

 祭壇は故郷・静岡の富士山と茶畑をイメージし、3500本の花が飾られた。同じ静岡県出身で、TBS系「大岡越前」で共演した里見と、加藤さんが在籍した俳優座出身の女優・栗原小巻(73)が弔辞を読んだ。

 里見は1970年の初共演を振り返り「お化粧しながら、ふとあなたの横顔を見た。なんて美しい顔の俳優さんなんだろう。まるでギリシャの美男の彫刻を見ているようで、ほれ込んでしまいましたよ」。

 最後に会ったのは一昨年の秋。「剛さん、しばらくとあいさつしたら、やあ、浩(こう)ちゃん、元気そうだねと、いつもと変わらぬ笑顔を投げかけてくれました。何十年ぶりに会ったのに、最後のお別れになってしまいました」と悔やみ「ゆっくりと休んでください。本当にお疲れさまでした。さよなら」と声を詰まらせた。

 栗原はロシアの詩人・プーシキンの一節から「きらめく陽が沈んだ」と表現し「強い精神、高潔な意志。今振り返って作品への感情が呼び覚まされます」とたたえた。

 最後は長男の夏原諒(43)、次男の加藤頼(38)があいさつ。頼が「最後の晴れ舞台です。俳優・加藤剛に最後のカーテンコールで、皆様の拍手を送っていただけたら」と呼びかけると割れんばかりの拍手が会場を包んでいた。

 ◆主な出席者 緒形直人、小倉一郎、勝野洋、北大路欣也、草刈正雄、栗原小巻、近藤芳正、西郷輝彦、里見浩太朗、高橋かおり、司葉子、土田早苗、長山藍子、長谷川初範、東山紀之、村上弘明、横内正(敬称略、五十音順)

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