STU48センター・瀧野由美子「カープと一緒に豪雨被害の瀬戸内に笑顔を」

スポーツ報知
右手で広島カープの「C」を作る瀧野由美子(カメラ・小泉 洋樹)

 AKBグループで瀬戸内地方を拠点にするSTU48のセンター・瀧野由美子(21)が5日までにスポーツ報知のインタビューに応じた。現在、STUは「がんばろう!瀬戸内」活動でチャリティー公演や募金を行うなど西日本豪雨被害を支援中。瀧野は球団史上初の3連覇を果たした広島カープに祝福の言葉を贈るとともに「私たちと広島カープで瀬戸内を盛り上げていきたい」と地元に夢と希望を届ける意欲を示した。(浦本 将樹)

 3日が千秋楽だった「がんばろう!瀬戸内」チャリティーコンサート。会場の東京・新宿文化センターは、満員の1800人が大声援を送る盛況ぶり。大阪、福岡、東京の7公演で7740人を動員した。

 「豪雨被害を受けた瀬戸内にメンバーで『何かがしたい』と始めた公演。大勢の皆さまに来ていただき、被災地に寄付ができて少しは何かできたのかな。関東の握手会に広島出身の方もいて『一緒に頑張ろう』と声をかけてくれます。故郷のために何かしたいけど、広島までは行けないという方も募金に来てくれます」

 今年7月。西日本豪雨で見た光景に息をのんだ。

 「直後に仕事で松山市に行きましたが、たくさんある道が全部ふさがっていて…。道路のすぐそばまで土砂が来て、それが何か所もあって胸が痛かったです」

 そんな中、被災地の希望になったのが広島カープの躍進。今年は4月以降、一度も陥落することなく、9月26日にセ・リーグを制覇。地元が沸いた。

 「おめでとうございます! 本当うれしいです。被災地にもカープファンの方が多くて、カープの勝ちが希望になっていました。『もうカープの優勝だけが生きがい』という声をたくさん聞きました」

 自身も大学進学で広島に来て3年。マツダスタジアムではビールの売り子のアルバイトも経験した。

 「野球も何も知らずにバイトしましたが、だんだん広島ファンになりました。黒田(博樹)投手の最後の年。球場の熱がすごくて、ビールもよく売れました。新井(貴浩)選手の最後まで諦めないプレースタイルにひかれました」

 球団史上初の3連覇だが、過去2回はそれぞれ日本シリーズ、クライマックスシリーズで敗退している。

 「今度こそ! 3度目の正直というか、このまま日本一になって、瀬戸内が笑顔になってくれればいい」

 STUは今後も募金活動を行うなど支援活動は継続する。エースは強い口調で言い切った。

 「まだ来年まで復旧しない鉄道があるなど復興は途中です。私たちとカープで広島を、瀬戸内を盛り上げていきたいと思います」

 ◆14日初冠テレビで新幹線愛語る

 瀧野は「鉄道の日」となる14日に、自身初の冠番組・CSテレ朝チャンネル「STU48 瀧野由美子の『恋する青春48きっぷ』~0系からリニアまで!新幹線全制覇プロジェクト~」(後10時)で新幹線愛を語る。

 広島発の「ハローキティ新幹線」に乗り込み、1都2府11県を縦断する旅に出る。鉄道好きの父の影響で幼少期から車両基地を見に行くなど電車を追いかけた。好きな車両は西日本限定の500系。「丸い形がかわいくて。生まれた年が私と同じなので、物心ついた時から好きです」と笑う。

 「西日本に住んでいるので、いつも見ることができない新幹線に会えて幸せでした」。番組では瀧野が無邪気に喜ぶ横顔が盛りだくさんだ。

 ◆瀧野由美子アラカルト

 ▼生年月日 1997年9月24日(21歳)

 ▼出身地 山口県

 ▼ニックネーム ゆみりん

 ▼デビュー 2017年3月、STU第1期生オーディションに合格し5月、広島市の公演でお披露目

 ▼総選挙 2017年は圏外、今年は74位に初ランクイン

 ▼趣味 鉄道観賞

 ▼特技 中学時代に始めたサックス。地方出張の際はマイサックスを持ち運び、カラオケボックスで練習することも

 ▼アルバイト 球場のビールの売り子。出勤日は売り上げトップ3に

 ▼好きな食べ物 尾道ラーメン、マンゴー、生クリーム

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