岡田准一、パパ初主演は「白い巨塔」財前五郎役「みんなでエネルギーをぶつけて戦う」

スポーツ報知
白い巨塔の歴史

 V6の岡田准一(37)が、テレビ朝日開局60周年の同局系5夜連続ドラマ「白い巨塔」(来年放送)に主演することが17日、発表された。山崎豊子氏の同名長編小説(65年)を原作にした医療ドラマ。国内では、03年放送のフジテレビ系ドラマ(主演・唐沢寿明)以来の復活となる。岡田は16日に妻で女優の宮崎あおい(32)との間に第1子の長男誕生が明らかになったばかり。医師役は初挑戦。公私ともに充実の時を迎えている。

 パパになって初めて明らかになった新作は「医療ドラマの金字塔」と称される傑作ドラマだ。撮影は今月上旬からスタート。この日はロケ撮影だった岡田は、メガホンを執る鶴橋康夫監督やスタッフ、共演者から祝福を受けながら、緊迫した撮影に臨んでいたという。

 78年には故・田宮二郎さんが権力欲むき出しの第一外科助教授・財前五郎を演じた。最終回を目前にした田宮さんの自殺も話題となった。03年放送の“唐沢版”は最終回の平均視聴率が32・1%(関西地区は39・9%、ビデオリサーチ調べ)を記録。岡田は「誰もが知る名作。『白い巨塔』という作品を制作することも、僕が財前五郎という人物を演じることも、“今やること”に何らかの意味や意義があると思う。それを探し、見つけながら、監督はじめ、みんなでエネルギーをぶつけて戦う」と力を込めた。

 最近は映画を中心に活躍しており、ドラマ出演は15年10月放送のTBS系特別ドラマ「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」以来。テレ朝の5夜連続ドラマは開局45周年の「弟」以来15年ぶりという大作。そして医師役という新境地。すでに俳優として高い地位を築き上げている岡田にとっても、さらなる高みに上り詰めるべく大きな挑戦となる。

 前作の評価が高いからこそ、計り知れない重圧がのしかかる。「財前は絶対の自信と揺るがない信念を持ち続け、野心を抱きながらギラギラとエネルギッシュに生きている。医師として、この“白い巨塔”を登っていこうとあがき、もがく男。『やるからには財前五郎  を味わい尽くそう』という気持ちで、監督を信じてついていく」と向き合う覚悟だ。

 撮影は、来年1月までの長丁場で行われる。03年版で江口洋介(50)が演じたライバルの医師・里見脩二役、黒木瞳(58)が演じた財前の愛人・花森ケイ子役などは今後の発表となる。

 ◆「白い巨塔」 浪速大学医学部を舞台に、教授の座をめぐる権力欲に取り憑(つ)かれた医師の姿や医学部が抱える封建的体質を鋭くえぐった作品。第一外科の次期教授を狙う野心むき出しの助教授・財前五郎が主人公。財前とは対照的に患者側に立つ第一内科助教授・里見脩二をもう一人の主人公に据え、医療ミスで死亡した患者の裁判を通して生命の尊厳を訴える。原作で描かれる昭和30年代の設定を2019年に置き換え、目覚ましい進歩、変化を遂げる現代の医療・医学界を描く人間ドラマ。

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