松山千春「書かれるような不安なんて全くない」全国ツアー初日で週刊誌報道を一蹴

歌手の松山千春（６２）が１８日、埼玉・和光市民文化センターから秋の全国ツアーをスタートさせた。１７日に同時発売したシングル「ことば」とアルバム「起承転結１４」に連動したツアー。今回は、千春がパーソナリティーを務める「ＯＮ　ＴＨＥ　ＲＡＤＩＯ」を放送するＦＭ　ＮＡＣＫ５の開局３０周年を記念して、同番組をネットしている１５都市で全１９公演を行う。

　ステージは、番組のテーマ曲となっている「Ｏｎ　Ｔｈｅ　Ｒａｄｉｏ」で幕を開けた。千春は開口一番、先の北海道胆振東部地震について触れ「（春のコンサートが終わって）西日本豪雨、猛暑…。そして９月６日には胆振地方に地震が来ました。震度７。これは北海道では初めての大きな地震でした。しかも、全道で停電が２日間も続いた。北海道に暮らして６２年になるが初めての経験でした。とにかく何も出来なかったのは参った」。

　そう語った上で、「我々、自然災害に対しては無力です。しかし、無気力であってはならないと思う。どんなに力は及ばなくても気力だけはしっかり持って、お互いに乗り切っていきたいと思っています」と力強く語った。

　コンサートでは「季節の中で」や「銀の雨」「時のいたずら」、さらに「長い夜」などヒット曲も交えながら１７曲を熱唱。ツアーを前に週刊誌に体調面での不安を書かれたが、「書かれるような不安なんて全くない」と一蹴した。

　東京公演は来月１３、１４日に有楽町の国際フォーラムで。１２月２４、２５日の北海道・札幌文化芸術劇場でファイナルを迎える。