吉田羊 母を亡くしていた 息子を亡くした母親を演じた映画「ハナレイ・ベイ」舞台あいさつで明らかに

スポーツ報知
舞台あいさつに出席した(左から)村上虹郎、吉田羊、佐野玲於

 女優・吉田羊(年齢非公表)が20日、東京・新宿ピカデリーで行われた主演映画「ハナレイ・ベイ」(公開中、松永大司監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。席上、撮影前に母を亡くしていたことが明かされた。

 ハワイの海に消えた息子を思い続ける女性の物語。村上春樹氏の短編集「東京奇譚集」収録の同名小説を映画化。昨夏の撮影前、ピアノ演奏と英語の習得に励んだ吉田は「撮影に入る1か月半前から…舞台の稽古中だったんですけど、家で毎日8時間くらい練習しました」と女優魂を披露。サーフィンに挑戦した佐野玲於(22)は「朝4時に家に出て、千葉で2時間くらい練習して仕事に戻る生活をしていました。自然を相手にするのは本当に難しい。サーファーの人に関心しました」、同じく波乗りに挑んだ村上虹郎(21)も「デビュー作が海を恐れる役で、海に行くなと言われていたんですけど、当時はプロ意識のカケラもなく勝手に行っていました。今回活かされましたね」と笑わせた。

 作品のテーマに沿うように「大切な人は誰か」との問いに、吉田が「松永監督。女優人生において大切な存在になって、女優としての原点に帰れました。また一緒にやりたいと言われるような俳優になりたいです」と語ると、松永監督は知られざる事実を明かした。「最近、吉田さんとの雑誌の対談で吉田さんが(撮影前に)お母さんを亡くされていたことを初めて知りました。ビックリしました。それくらいの覚悟で臨んでくれたので、責任を持って世に出さないといけないと思った。すいません、言っちゃいました」。その言葉を吉田は黙ったまま聞き入り、その後、母について語ることはなかった。

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