ポルノ、故郷の広島・尾道市でプレミアムライブ「勢いがあるのはカープだけじゃない」

スポーツ報知
母校・因島高校の生徒200人と「愛が呼ぶほうへ」を歌う岡野(右)、新藤

 岡野昭仁(44)、新藤晴一(44)による2人組バンド・ポルノグラフィティが20日、故郷の広島・尾道市の因島市民会館で一夜限りのプレミアムライブを行った。全国の映画館100館と中継を結び、ライブビューイングとして開かれ、2万5000人を熱狂させた。

 母校の県立因島高校の生徒200人と気持ちを一つにした。無観客の中、合唱したのは「愛が呼ぶほうへ」。悪天候のため、中止になったデビュー20周年のキックオフライブ「しまなみロマンスポルノ’18」(広島県立びんご運動公園)の2日目公演(9月9日)でパフォーマンスするはずの曲だった。

 岡野は「良かった。最高よ、最高。因島高校の先輩、後輩でいい時間を作ることができたね。ありがとう」と感慨深げ。41日前に流した悔し涙を、喜びに変えた。

 「ライブができなくて、とっても悔しい思いをした。皆さんの気持ちの穴埋め、罪滅ぼしができるような特別な一日にしたい。せっかく故郷に帰ってきたので、目いっぱい、存分に楽しんで帰ろうと思う」(岡野)。西日が沈み始めた瀬戸内海を背に、地元にちなんだ曲「Aokage」、全編広島弁の「邪険にしないで」を歌唱。再び場内に移動後、生徒たちの歓声を力に「ミュージック・アワー」「ハネウマライダー」など5曲をパワフルに歌い上げた。

 岡野は「今は誇らしい気持ちでいっぱい。ふるさとは素晴らしい、世界に誇れるような場所と感じた。こうしてライブビューイングができたのも、ファンの皆さんのおかげ」と感謝。新藤も「どんどん復興している。勢いがあるのは(セ・リーグ3連覇した)カープだけじゃない。広島自体も立ち直ろうとしている。因島にも足を運んでいただいて、しまなみを感じてほしい」と呼びかけた。

 この日の上映イベントの収益は西日本豪雨被害の復興支援として寄付される。ポルノの20周年イヤーが本当の意味で幕を開けた。

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