“紀香太夫”独占公開…来年2月「華の太夫道中」で初挑戦の「憧れの役」

スポーツ報知
スポーツ報知が独占入手した藤原紀香の太夫姿。人生初の高下駄に挑戦した

 女優の藤原紀香(47)が、来年2月2日に東京・新橋演舞場で開幕する「二月競春名作喜劇公演」(同23日まで)の演目「華の太夫(こったい)道中」で演じる太夫役の扮装(ふんそう)姿を29日、スポーツ報知に独占公開した。

 新派の130周年と松竹新喜劇の70周年を記念した公演で、紀香は新派の名作戯曲「太夫さん」を原題とした「華の―」に出演。戦後の京都・島原を舞台に、遊郭「宝永楼」を訪れたきみ子(紀香)が波乃久里子(72)演じる女将(おかみ)・おえいに芸を仕込まれ、「喜美太夫」として太夫道中に立っていく成長が描かれる。

 初の太夫役に紀香は「あこがれの役でもあったので、新橋演舞場の歴史ある舞台で、太夫道中を歩けるのがとても楽しみです」と笑顔。高下駄姿も初めてで「緊張しましたが、多くの名優の方が演じてこられた『きみ子』という役をかみしめながら演じたい」。水谷八重子、藤山直美ら名優が演じた役に意欲をみせた。

 このほど、プライベートで京都に現存するお茶屋「輪違屋」を訪れ、実際の太夫と対面。身のこなしや宴席での振る舞いなどを学んだという。

 おえい役の波乃とは初共演。「普段は歌舞伎界のお姉様として、たくさんのことを教わっております。お仕事も体当たりでぶつかっていきたいですし、いろいろ勉強させていただけたら」と開幕を待ちこがれている。三味線や歌の稽古をつけられるシーンもあるといい「きみ子はうまくできない、という設定ですが、ちゃんと学んでおかないと間違えることもできません。ちゃんと先生のもとに通ってお稽古に臨めれば」。“紀香太夫”としての一歩はすでに始まっている。

 ◆夫の湯飲み製作、夫婦愛は健在

 紀香の夫で歌舞伎俳優の片岡愛之助(46)は、今回の紀香の挑戦にも「太夫やるんや。行っておいで」と快く送り出してくれたという。梨園の妻との2足のわらじをはく多忙な日々だが「着物の所作や着方、劇場内でサポートしてくれている方たちのありがたさを感じることは、この世界に入らなければ女優として学べなかったこと」と前向きにとらえている。最近は陶芸に興味があるようで、愛之助用の特大湯飲みを一から製作。夫婦仲の良さをうかがわせた。

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