阿部寛、健さん映画リメイクドラマで2度目主演「なぜ、僕なんだろう」

スポーツ報知
試写会に出席した阿部寛と常盤貴子

 俳優の阿部寛(54)が31日、都内で行われたNHK・BSプレミアムの主演ドラマ「遙かなる山の呼び声」(11月24日、後9時)の試写会に、共演の常盤貴子(46)と出席した。

 本作は1980年に高倉健さんが主演し、山田洋次監督・脚本の同名映画のリメイク版。夫を失いながらも酪農に夢と生涯を掛ける風見民子(常盤)と悲運な宿命を負った田島耕作(阿部)との出会いと別れを、北海道の大自然を舞台に感動的に描く。

 阿部は、2011年の日本テレビ系「幸福の黄色いハンカチ」に続く、“健さんリメイク作品”の主演となるが、「正直、プレッシャーは大きかった」と吐露。「なぜ、僕なんだろう。健さんがやった役は、役者だったら誰でも断る。その作品は健さんで完成されているので。ただ山田先生からお話を頂いたので、やらない手はない」と」とオファーを受けた頃を振り返った。

 演じる上で苦労した点を聞かれると、「高倉健さんありきで書かれた作品だと思う。僕の役はほとんど昔のまま。恋愛シーンが描かれているが、そういう部分を気持ちを封じなければいけなかった。どこで彼の気持ちが動くのか、動かないのか。役者として醍醐味でもあり、難しいところでもあった」と話した。

 2年前からドラマ化の話が持ち上がり、撮影は北海道中標津町で今年5月上旬から約20日間行われた。常盤は、「ジンギスカンがおいしかった。阿部さんにもごちそうになった」とにっこり。すっかり酪農にはまった様子で「携帯の待ち受け画面も牛にしちゃった。私の中で牛ブームですね」と明かした。

 制作統括の亀井威氏によると、「山田さんの愛情たっぷりの作品になった。山田さんにも10月上旬に完成したものをご覧になっていただき、非常に喜んでいた」と話した。

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