日本テレビ「イッテQ!」やらせ否定 「企画は現地からの提案を受けて成立したもの」

スポーツ報知
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 日本テレビ系バラエティー「世界の果てまでイッテQ!」(日曜・後7時58分)で取り扱ったラオスの「橋祭り」について、8日発売の「週刊文春」が「やらせ疑惑」などと報じたことを受け、同局はこの日、報道各社に文書を送付し一連の疑惑を否定した。

 イッテQの祭り企画はタレント・宮川大輔(46)が世界各地にあるお祭りに挑戦する人気企画。「週刊文春」は、5月20日に放送されたラオスの橋祭りはそもそも存在しなかったと主張。番組側が首都ビエンチャンで行われたコーヒーフェスティバルに隣接した土地に橋祭りのセットを製作し、参加した現地の子供達に協力費を支払って、祭りをでっちあげたと報じている。

 これに日テレは「今回の企画は現地からの提案を受けて成立したもので、番組サイドで企画したり、セットなどを設置した事実はなく、また、番組から参加者に賞金を渡した事実もございません」などと完全否定。同局によると、現地のコーディネート会社が、東南アジアの村単位で水の上の一本橋を自転車で渡る催しが人気となっていることを番組サイドに説明。番組担当者も現地のニュース映像などを確認したうえで、企画を進めたという。

 しかし、ロケが行われた場所でこの祭りは初開催であった。日テレは「放送した会場での開催実績を十分に確認しないまま作業を進めてしまいました。結果、この会場で初めての開催であった『橋祭り』を、放送では毎年行われているかのような、誤解を招く表現となりました」と落ち度を認め「真摯(しんし)に反省すべき点があった」と述べた。同局は今後の「祭り」企画について「十分に確認の上、誤解を招くことがないような形で放送致します」としている。

 ◆文春は反論正当性を主張
 週刊文春編集部は、日テレ側のやらせ疑惑否定を受けてコメントした。番組エンドロールで「海外コーディネーション」としてクレジットされたM社社長が同誌の取材に対し、祭りを自ら企画したことを認めている点、セットの設営がM社からの依頼という証言を得ている点、M社社長が参加者の少年に「協力費」の名目で金銭の支払いを認めている点の正当性を主張。「橋祭り」について「同地で開催されたことはなく、『イッテQ!』放送のために、番組サイドが企画、セットの設置にかかわって作られたもの。記事で報じたとおりと考えている」とした。

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