ジャズピアニスト・佐山雅弘さん死去 残した手紙で「楽しさこの上ない人生を送ってしまいました」

スポーツ報知

 ジャズピアニストの佐山雅弘さんが14日、亡くなったことが分かった。同日、佐山さんの公式サイトで発表された。64歳だった。

 2014年に胃がんを患い、手術を受けた佐山さん。昨年5月には腸閉塞の手術を受け復帰していたが、今月7日、体調不良により9日のコンサートの出演キャンセルを発表していた。

 公式サイトは「ジャズピアニスト佐山雅弘氏が、11月14日昼に逝去されました」と報告。生前に佐山さんが残した「手紙」を発表した。

 佐山さんの手紙は以下の通り。

 みなさま。佐山雅弘より

 このお手紙がお手元に届く時、僕はこの世におりませんが、長きに亘ってのお付き合いにお礼を言いたくて家人に託しました。

 加山雄三とタイガースが大好きな中学生。高度成長期大阪の衛星都市尼崎に親父が構えた小さな小売商を継ぐことに何の疑念も持たないごく普通(以下)の子供がジャズとの出会いで、楽しさこの上ない人生を送ってしまいました。

 まことに人生は出会いであります。

 「君の身体は君の食べたモノで出来ている」と言いますが、まったく同様に僕という者は僕が出会った人々で出来ているのだとしみじみ実感したことです。

 その出会いを皆様にあらためて感謝しつつ、今後益々の良き日日を祈りながらお別れをします。

 ありがとう、さようなら

 2018年11月14日 佐山雅弘

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