日本テレビがHPで「イッテQ!」の「やらせ疑惑」を説明&謝罪

スポーツ報知
日本テレビ大久保好男社長

 日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」(日曜・後7時58分)の人気コーナー「祭り企画」が「やらせ疑惑」などと報じられている問題で、同局は15日、一連の報道について同局のHPで説明、謝罪した。

 冒頭で「このたびは『世界の果てまでイッテQ!』の『祭り』企画をめぐり、みなさまに疑念を抱かせ、ご心配をおかけする事態に至ったことについて深くお詫び申し上げます」と謝罪し、報道された件について説明した。

 一部で報道された「祭り」企画について、その趣旨を「どんな挑戦にも宮川大輔さんをはじめ出演者のみなさまが本気でぶつかっていく姿をお見せすることで視聴者のみなさまに楽しんでいただくことです」とした上で、「そのために番組では、大規模なフェスティバルから、スポーツの大会、イベント、コンテスト、愛好家が集う小さなゲームまで、さまざまな催しを『祭り』と名付けて扱ってきました」と説明。その中で「今回一部の『祭り』について、視聴者のみなさまに正しくその内容をお伝えしていなかったことがわかりました」とした。

 そして、その原因として「番組の意向でコーディネート会社が主催者に提案したり実質的な主催者となったりして、イベントとして開催したケースがありました。中には場所や時期を変更して開催したものもありました。また番組がコーディネート会社に支払っている撮影経費の中から、開催費用や賞金、参加費、協力費などが支払われていることもありました」を挙げ、「番組が次第に『祭り』の解釈を拡大し、視聴者のみなさまが『祭り』としてイメージするには無理があるものまで、『祭り』として扱うようになっていたことが今回の問題の原因であると考えています」とした。

 また、「やらせ」や「でっちあげ」と指摘された点については、「番組にその意図はありませんでした。もとより『イッテQ!』はロケの失敗や不成立に関しても隠さず見せておりますので、制作スタッフには、事実を捻じ曲げたり、隠したりという考えはありません」とし、「しかしながら、扱った『祭り』に関する開催の経緯やこれまでの実績などで説明が十分でなかったり、誤りがあった点については反省しております」と謝罪した。

 会社としての責任については「ご批判の中には、当社がコーディネート会社に責任を押し付けているとの声もいただいています。しかし、コーディネート会社は番組制作における大切な協力者であり、番組の放送責任は日本テレビにあると考えております。また、ご出演いただいているタレントのみなさまにも大変なご迷惑とご心配をおかけしています。今回の問題で宮川さんをはじめ『イッテQ!』にご出演いただいているタレントのみなさまに何の落ち度もないことは明らかで、こうした事態を招いた責任を痛感しております」と改めて謝罪した。

 最後には「これまでの番組制作のあり方を猛省し、視聴者のみなさまに自信をもってお届けできる態勢が整うまで、『祭り』企画については、当面の間、休止することといたします。『世界の果てまでイッテQ!』は放送開始以来、多くの視聴者やスポンサーのみなさまにご支持いただき、番組関係者に支えられてきました。この機会に『視聴者のみなさまに安心して楽しんでいただく』という原点に立ち返り、すべてにわたって制作のあり方を再点検し、これまで以上にみなさまのご支持を得られるような番組を目指して参ります」と結んだ。

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