ショーンK、久々公の場も経歴詐称疑惑に触れず…関係者「『出たくない』と話していた」

スポーツ報知
久しぶりに公の場に登場したショーンK

 2016年3月に経歴詐称疑惑を報じられた経営コンサルタントの「ショーンK」ことショーン・マクアードル川上氏(50)が16日、都内で行われた国際芸術コンペティション「アートオリンピア2019」開催発表会に出席。騒動から約2年8か月、司会として初めて公の場に姿を見せたが、疑惑については語らなかった。

 黒縁眼鏡にグレーのスーツ姿で登場。冒頭、独特な低音ボイスの落ち着いた語り口で「本日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。アートオリンピア関係者様とのつながりで支援の機会をいただきまして、大役を仰せつかりました。微力ながら担当させていただきます、ショーンKです」とあいさつ。「ショーンK」の部分は小声だったが、口元に蓄えたひげに、モデルのようなルックスは健在だった。

 会場には、コンペの企画協力を担う吉本興業の“アート芸人”も参加。アンバサダーに就任した「野性爆弾」のくっきー(42)との掛け合いで、川上氏は笑顔も。レーザーラモンHG(42)が持参した自画像について、同席した識者に「この絵は好きですか、嫌いですか」などと質問し、識者が「好きではない」と答えると、会場に笑いが漏れた。

 盛り上げに一役買った川上氏だが、集まった報道陣の方はほとんど見ず、フォトセッションでも伏し目がち。イベントの終了間際、報道陣から「今日はいかがでしたか」と感想を求められたが、目も合わせず無言で退室し、裏口から会場を後にした。

 イベント後、主催の財団法人「アートオリンピア」の山口信廣理事長が取材に応じ、川上氏の起用理由について、「真面目なショーンさんと、ボケる芸人さんがコラボすると楽しいかなと思った」と話した。司会を依頼したのは約2週間前。会議で司会を打診すると、「『僕は嫌だよ』と話していたが、『嫌じゃないでしょ』と言った」と、やりとりの一端を明かした。

 川上氏との関係について、「私が数年前に出版した際、ラジオ番組に出演した時のパーソナリティーがショーンさんだった」。川上氏の知人を通じて、吉本興業幹部を紹介してもらったという。来年6月に行われるコンペの最終審査発表会でも、川上氏が司会を務める予定。

 川上氏は、「ショーンK」の愛称でラジオのDJとして活躍し、テレビ朝日系「報道ステーション」のコメンテーターなどで活躍。だが16年3月、週刊文春の報道で経歴詐称疑惑が発覚。同氏のサイトでハーバード・ビジネス・スクールで経営学修士号(MBA)を取得などと記述していたが、事実でないことが判明した。

 翌月にスタートしたフジテレビ系新情報番組「ユアタイム~あなたの時間~」のメインキャスターに決まっていたが、出演を自粛し、他局のレギュラー番組も降板。自身がナビゲーターを務めるラジオ番組で「すべての原因はこの私にあります」と経歴詐称を認め、謝罪した。

 今年7月からTOKYO MX「ザ・ビジョナリー~異才の花押」でナビゲーターを担当している。

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