劇団新派新作取材会 紅一点・高橋惠子「男性に囲まれるなんて何年ぶりだろう…」

スポーツ報知
劇団新派の取材会に出席した(左から)河合雪の丞、喜多村緑郎、高橋惠子、勝野洋

 劇団新派の新春公演「日本橋」(来年1月2~25日、三越劇場)の取材会が19日、都内で行われ、出演者の喜多村緑郎(49)、河合雪之丞(47)、高橋惠子(63)、勝野洋(69)らが出席した。

 橋をめぐる人々の人間模様を美しいセリフ回しで描く泉鏡花原作作品。1915(大正4)年に初演された新派古典の代表作となる。2011年に本作で新派初舞台を踏んだ喜多村は「当時はまだ歌舞伎俳優でした。新派に出るとは思っていませんでしたので、人生の中のターニングポイントになった作品でした」と思いを語り「これぞ『ザ・新派』と思っている作品。原点に立ち返って、自分をゼロから見つめ直したい」と意欲的。河合も「昭和62(1988)年、17歳の時に『日本橋』を見て、新派は素晴らしいなと思った作品。いずれ挑戦したいと思っていたので念願叶いました。本当に今までにない気合で臨みたいと思います」と熱く語った。

 客演の高橋は紅一点。「男性に囲まれるなんて何年ぶりだろう…。日本語の美しさ、日本ならではのものがふんだんに盛り込まれていますので、今までにない日本橋が出来上がるだろうと思います」。テレ笑いを浮かべると、巡査役の勝野はドラマ「太陽にほえろ!」でも巡査・テキサス刑事でも知られるだけに「巡査はやりやすいですね。楽しいんじゃないかと思います」と笑顔。4年ぶり2度目の新派舞台となるが「新派の皆さんは今まで自分の人生に縁のない人々でしたけど、避けては通れないところを引き合わせてもらいました。初心のつもりでやります」と決意を語っていた。

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