桂きん枝が来年3月12日にNGKで「四代桂小文枝」襲名 高額チケットには「記念品付きでも心苦しい」

スポーツ報知
上方落語の先人をまつる大阪・天満の高坐招魂社で抱負を語った桂きん枝

 落語家の桂きん枝(67)が来年3月12日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で「四代桂小文枝」の襲名披露公演を行う。20日、上方落語の発展に貢献した先人をまつる大阪・天満の高坐招魂社で発表した。

 師匠の5代目桂文枝さん(2005年没)が1954~92年に名乗り「小文枝のまま死にたい」とまで言っていたほど愛着を持っていた芸名。師の命日に継承する。

 「師匠は反対しはんのとちゃうかな。『きん枝、お前か。誰か他におらんのか』と。どっかで喜んでくれはったらええけど」ときん枝。襲名披露はNGKを手始めに東京、名古屋、福岡など1年間かけて全国20公演以上を開催する。

 NGKでは、一門からは兄弟子の桂文枝(75)、桂文珍(69)、桂坊枝(58)=司会進行役=、上方落語協会会長・笑福亭仁智(66)、桂ざこば(71)、月亭八方(70)、桂春団治(70)、東京からは三遊亭円楽(68)が駆けつける。

 入場料は1階指定席で8000円(2階指定席は6500円)と落語会では破格の値で、きん枝は「ヒッ! となった。記念品付きでも心苦しい。『8000円はアカン、取りすぎ』と吉本(興業)ともめたんやけど『(出演者の)ギャラでとんとん。下手したら赤字になる』と言われた。記念品は200円分ぐらいちゃうかな」と苦笑していた。

 披露するネタは「すごいメンバーなので、私は時間調整役」と考慮中。落語家の“テーマ曲”でもある出ばやしは、現在の「相川」から、師が小文枝時代に使っていた「軒簾(のきすだれ)」に変更し、テンポを上げて使用する意向だという。

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