稲垣吾郎&二階堂ふみが映画「ばるぼら」主演 手塚治虫原作、ラブシーンも

スポーツ報知
会見した(左から)二階堂ふみ、手塚眞監督、稲垣吾郎

 俳優の稲垣吾郎(44)、女優の二階堂ふみ(24)が手塚治虫さんの漫画が原作の実写映画「ばるぼら」(2019年末公開予定)に主演することが21日、発表された。手塚氏の長男・手塚眞監督(57)がメガホンを執る。

 芸術とエロスをテーマにした手塚作品の中でも異色作で、異常性欲に悩まされる天才小説家(稲垣)が、ホームレスのような酔っ払った謎の少女・ばるぼら(二階堂)に翻弄される姿を描く。00年に手塚作品の舞台「七色いんこ」に主演している稲垣は「子どもの頃からずっと拝見させていただいたり、舞台で主演したり、手塚作品で育ってきたので光栄」と笑顔。「ばるぼら」については「怪作と言われるとても刺激的な作品。このタイミングじゃないと演じられない役なのかなと思って感慨深い。愛と欲望にとりつかれたキャラクターなので、愛がむきだしになった僕を楽しんでいただけるのでは。甘美的で退廃的な美しい世界観を出せたら」と話した。

 すでに撮影は終えており、二階堂とは初共演でぬれ場も演じた。稲垣は「二階堂さんならではの、ばるぼらを演じて下さった。現場では役柄としてしか接してなかったけど、夢を見ていた感じ」と絶賛。一方の二階堂は「稲垣さんはものごころがついたときからテレビで拝見していたけど、現場でお会いすると全然違う。文学を感じる方。初めて難しい本を手に取った時の感じ。知りたいと思うけど追いつけていないという、(私が)大人になりきれてないと感じさせる方。勉強になった」と独特の表現でたたえた。

 日英独の合作で、ウォン・カーウァイ監督作品などで知られるクリストファー・ドイル氏が撮影監督を務める。関係者によると、国際映画祭への出品も視野に入れているという。

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