小倉智昭氏「明日からお休みします」膀胱全摘出手術へ

スポーツ報知
小倉智昭氏

 フリーアナウンサーの小倉智昭氏(71)がキャスターを務めるフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)の26日の放送のラストで「明日からお休みします」と膀胱(ぼうこう)がんによる膀胱全摘出手術を行うため、27日から長期休養に入ることを明かした。

 「あしたからお休みします。3年前に見つかった膀胱がん。今まで2回、内視鏡の手術をして温存しようと頑張ってきましたが、ついに前立腺とか尿道の方に若干広がりを見せておりますので、他の部位に転移する前に(膀胱を)全摘出することになりました」と淡々と話した小倉氏。

 「膀胱以外の部分、前立腺とか、精子を作る精巣だとか、男性機能の神経であるとか、あるいはリンパ節をごそっと取ることになります。排尿はどうするのかというと、小腸を60センチぐらい切って、それを取り出して、お医者様が丁寧に縫い合わせて、膀胱のような形を作って。それを膀胱としておなかの中に入れてやって、尿道とつなぐという手術なんだそうです。ただ小腸で作った膀胱というのは神経がないんですよね。だから、いつ排尿するか分からない。したがって時間によっては自分でイキんで排尿してやるということをするので、慣れるまでリハビリがかなり大変なようです」と明かした。

 「タレントがこんなことを言うのは変なんですが、いつも人様のことを根掘り葉掘り、報道で言いますから、ウソつきたくないんで。初めのうちは尿漏れがあったり、オムツを付けたり、尿パッドを付けないと、いつ漏れてしまうか分からない状況が続きます。そういうことはしようがないんで、これから後、リハビリがうまくいって、これだったら仕事ができるぞとなった時に『とくダネ』に戻らせてくれるそうです。それまで(サブMCの)伊藤君がクーデターを起こしていなければの話ですけど」と言うと、伊藤利尋アナ(46)は「起こしませんから。小倉さん、びっくりした。待ってますからね」と苦笑。

 小倉氏が「僕が戻ってきたら、新しい『とくダネ』の見方が出来ます。僕が身震いしたら『あ、漏れたな』と。そういうことが現実問題として起こりますので。おそらく膀胱がんでお悩みの方も大勢いらっしゃると思います。そういう人たちのためにも、逐一報告するのが僕の役目だと思っているんで、また手術をして戻ってきた暁にはご報告をさせてもらいます。皆さんからお見舞いをたくさん頂戴しています。頑張ってきます。よろしくお願いします。後は伊藤君、笠井(信輔)君、山崎(夕貴)君頼みます。よろしくお願いします」と笑顔で話した。

 この日の冒頭、伊藤アナ、山崎アナを両隣に笑顔を見せた小倉氏は「今週も『とくダネ!』にお付き合いいただきます」と切り出すと、「週末はスポーツで大きな出来事がたくさんありました」と、まずは女子フィギュアでGPシリーズ2連勝を飾り、ファイナル進出を決めた紀平梨花(16)の素晴らしい滑りを伝えた。

 22日の放送で、小倉氏は「ボクが来週の手術の日に古市がコメンテーターらしいんですよね」と小倉氏らしく手術を行うことを明かした上で「だから小倉さん、その日は何言っても分かんないんですよって言うから」と、コメンテーターで社会学者の古市憲寿氏(33)からの発言を暴露していた。

 小倉氏は、今月5日放送の同番組で膀胱(ぼうこう)がんによる膀胱全摘出手術を行うことを同番組で発表した。

 今後の治療方針を固める検査入院のため6~9日は番組を休み、週明けの12日に一度復帰。今週中に再度入院、長期休養し手術を行う。小倉氏は2016年5月に膀胱がんの手術を行ったが「浸潤がんと言って、筋肉層まで入り込んでいるタチの悪いがんがあったんで、その辺は取れなかった」と明かした。当時から全摘出を勧められたが「僕は膀胱を温存したくて、いろんな治療をしてきた」。

 現時点で術後の復帰時期については言及せず、所属事務所は「まだ何も決まってません」とした。別の関係者によると年内は療養し、年明けの復帰を目指しているという。

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