【ディズニー報知】美女と野獣も待ち遠しい!?TDL2020年春の大規模開発

スポーツ報知
工事現場では左に「美女と野獣の城」、右に「ファンタジーランド・フォレストシアター」が見える(C)Disney

 東京ディズニーリゾート(TDR、千葉・浦安市)を運営するオリエンタルランド(OLC)は6日、2020年春に完成予定の東京ディズニーランド(TDL)の大規模開発工事の現場を報道陣に公開した。新アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」「ベイマックスのハッピーライド」などの建設が進行中で、22年には東京ディズニーシー(TDS)での拡張プロジェクトも計画。TDRは進化を続ける。

 大規模開発の工事現場が公開されるのは、昨年4月5日の起工式以来のこと。更地だった予定地に1年8か月で、複雑な構造物がどんどん建ち始めた。2020年春の完成に向け、TDLの7つのテーマランドのうち、ファンタジーランド、トゥモローランド、トゥーンタウンの3つにまたがる総開発面積約4万7000平方メートルの場所に、大型アトラクションやエンターテインメントシアター、レストラン、商品店舗などの新しい施設を、約750億円かけて導入する。

 具体的な名称も同時に発表された。新エリアは、ファンタジーランドには映画「美女と野獣」をテーマにした「美女と野獣のエリア」ができ、大型アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」、ファストパス発券所「モーリスのコテージ」、レストラン「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」、「ル・フウズ」、ショップ「ビレッジショップス」が並ぶ。さらにTDL初の本格的屋内シアター「ファンタジーランド・フォレストシアター」もオープンする。

 トゥモローランドには、ディズニー映画「ベイマックス」をテーマにしたアトラクション「ベイマックスのハッピーライド」、宇宙をテーマにしたポップコーンの専門ショップ「ビッグポップ」ができる。トゥーンタウンには、TDLで初めてミニーマウスと会えるキャラクターグリーティング施設「ミニーのスタイルスタジオ」が登場する。

 工事現場は、まだ鉄骨が目立ち、トラックが出入りするなど騒々しいが、夢の実現が近づいていることを感じさせる。「野獣の城」(約33メートル)は塔が2本建ち、現在は28メートルまで完成。これから最も高くて太い塔が建つ予定で、TDLのパーク内の囲いから全体像が見られそうだ。TDLではシンデレラ城(51メートル)に続く2つ目の城となるが、植栽によって2つが同時に見えることがないような演出になるという。

 悪役のガストンが手下たちとビールで乾杯する酒場「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」も再現されるが、OLCの技術本部エリア開発プロジェクトチームの古澤英紀チーフリーディングスタッフ(36)は「酒場と説明してしまいましたが、お酒の販売はありません」と話した。アルコールが飲めるのはTDSだけで、酒豪のガストンであってもTDLではノンアルコールが徹底されるようだ。

 視察会では、サンプルヤードという作業場が紹介された。これは、ディズニーの世界観を演出する岩や各施設の屋根、壁などの装飾の完成度を高めるためのテストの場。サンプルの壁や岩を作って職人が腕を磨き、さらに風雨などへの耐久性をチェックする。これらはあくまでもサンプルで、実際には取り付けられない。このようなトライ&エラーが、安心して楽しめるエンターテインメントにつながっているのだ。(酒井 隆之)

 ◆メモ 東京ディズニーリゾート(TDR)はJR京葉線・武蔵野線「舞浜」駅下車すぐ。1デーパスポートはTDL、TDSそれぞれ大人7400円ほか。詳細はオフィシャルウェブサイト(http://www.tokyodisneyresort.jp/)で。

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