中学2年生の大賞作品「ココア」ドラマ化!斎藤工が出演決定!不倫相手役演じる

スポーツ報知
紺野まひる(C)フジテレビ

 俳優の斎藤工(37)が1月4日放送のフジテレビ系ドラマ「ココア」(午後11時30分)に出演することが分かった。

 脚本は当時中学1年生の鈴木すみれ(14)さんが執筆し、フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞した同名作品。ヤングシナリオ大賞はこれまで「東京ラブストーリー」で知られる坂元裕二氏(51)や「101回目のプロポーズ」で知られる野島伸司氏(55)などが受賞している。

 本作は何のつながりもなく、全く別の場所で毎日を送っている3人の女子高校生が主人公となり、いじめや両親の不倫など、それぞれが学校生活や家庭で悩みや後悔を抱えている3人の少女のオムニバスストーリー。誰もが味わったことのあるほろ苦い記憶を思い起こさせるとともに、生きていく希望をあたえてくれる物語になっている。主人公の女子高校生・黒崎灯を演じるのは「nicola(ニコラ)」専属モデルで女優の南沙良(16)。そして鈴森香を演じるのは「Seventeen(セブンティーン)」専属モデルの出口夏希(17)。さらに大沢志穂を「Seventeen(セブンティーン)」専属モデルの永瀬莉子(16)が演じる。

 斎藤は、香(出口)の母親・優子(紺野まひる)の不倫相手佐藤公平を演じる。

 フジテレビ系ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(2014年7月期放送)で人妻である主人公と恋に落ちる高校教師を演じ、注目を集めた斎藤。“昼顔”はその年の流行語大賞にノミネートされるなど、社会現象にもなり話題を呼んだ。

 斎藤は、今回の撮影に「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」のスタッフも参加していたことについて「フジテレビの連続ドラマは僕が育ててもらった場所でもあるので、いつもほっとするんですよね。帰ってきたという感覚になるんです。とても和やかで、作品を作る意識が高まっている独特の空気が好きですね」と話した。

 また、「セクシーな斎藤さんを見たい」という世の女性の期待に対しては、「そこに対してお仕事をしているつもりはないんですが(笑)でもそうですね、ニーズがないと僕らの職業は成立しないと思っていますし、役者さんの自己満足みないなものは、僕は一視聴者としては見たくないんですよね。だからそういった期待はありがたいことではありますね。ただ今回で言うと、中学生である鈴木すみれさんが書いているのは深い、奥行きのある描写なんですよね。エロティックな不貞を描いている場面というよりは、繊細な家族の表現のひとつになっていると思っていますので、今回の公平役はとても意味のある役割だと思っています」と明かした。

 さらに、台本を読んだ感想について、「読んでいくと、彼女がいくつであるかということ以上に、描かれているものに心当たりがあるんです。人間のもろさと、その一方でたくましさを誰もが持っていますよね。僕も中学生の時の自分を振り返ってみると、アンテナの張り方もそうですし、一番研ぎ澄まされていたかもしれないと思うんです。知らないこともたくさんありますし、知らないからこそ周りの風景もとても鮮明に感じられていたんですよね。それが時間と経験を積むことによって、良くも悪くも薄れて行ってしまう。そういう意味では、鈴木さんの今見ている世界というものは、誰もがみんなどこか自分の心の中の“原風景”みたいなものがあるんですよね。そういう感じを覚えながら撮影に参加しました。鈴木さんは脚本は初めてですが、小説はたくさん書いているということで、彼女の細胞の中にはもう彼女の世界がすでにあると思います。『ココア』が注目されそれが色々なきっかけになると思いますが、でもそこにとらわれ過ぎずに、ご自身と向き合いながら、楽しく、大きく世界を広げていって欲しいなと思います」と語った。

 ◆「ココア」あらすじ

 渋谷で出会った高校生の灯(16)と、親の仕送りで生計を立てている売れないギタリストの雄介。灯は名前を明かさず、雄介に自分の“友達”の話として、複雑な家庭環境に苦しみ、そして学校ではいじめを受け自殺未遂をしたという「灯」という少女の話をはじめて…。一見、温かい家族の鈴森家の長女・香(16)。しかし、父・賢は不倫、そして母・優子も、そのさみしさを埋めるように不倫をしています。両親の裏切りに気づきながらも平穏な家族の一員を演じていた香ですが、ある日我慢の限界に達し、「誕生日に欲しいものは両親の離婚」と、家族に自分の気持ちをぶつける。

 化石が好きな高校生・志穂(16)は、教室でいつもひとり。同じクラスの人気者・海斗は、孤立している志穂に心を開いてもらおうと追いかけ回します。少しずつ2人の距離が縮まっていったある日、2人で化石を掘りながら、志穂はぽつりぽつりと壮絶な過去を語り始める。

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