吉田羊、韓国映画巨匠に「感動」とたたえられ「身に余る光栄」

スポーツ報知
8年ぶりの新作映画を撮ったイ・チャンドン監督とお祝いに駆けつけた吉田羊

 女優の吉田羊(年齢非公表)が12日、都内で行われた韓国映画「バーニング 劇場版」(来年2月1日公開)のイ・チャンドン監督(64)来日会見にゲスト参加した。

 「シークレット・サンシャイン」(07年)などを手がけた韓国映画の巨匠、イ・チャンドン監督にとって「バーニング―」は8年ぶりの新作。今年のカンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した。原作は人気作家・村上春樹氏の短編小説「蛍・能屋を焼く・その他の短編」だ。

 同じく村上作品が原作の映画「ハナレイ・ベイ」(公開中)で主演した吉田は赤い花束で監督の8年ぶりの来日を歓迎。「興奮して昨夜は一睡もできませんでした」と初対面を喜んだ。「ハナレイ・ベイ」を見た監督から「振れ幅に感動しました」と演技力を褒められると、「身に余る光栄です」と照れ笑いを浮かべた。

 吉田は「バーニング―」を鑑賞済みで、「スリリングでミステリアス。短編から長編映画にするのは大変だけど、大胆な解釈で無絡み三の正解もこれなんじゃないかという説得力を感じた」と太鼓判。さらに「監督の演出方法を拝見してみたい」とねだったが、「僕の現場での演出を見るとがっかりされるかも…キャスティングが監督の一番の仕事と思い、役者とディレクションもせず、お任せすることも多いので」と監督。役者の演技に信頼を寄せる監督の手腕に吉田は「怖いですね。俳優自身に力がないと」と恐縮したが、監督は「吉田さんはとてもすばらしい女優。どんな性格の役柄でも消化できる感性を持っている女優さんだと思っています」とたたえた。

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