「中学聖日記」クランクアップ…主演・有村架純「幸せでした」

スポーツ報知
TBS系連続ドラマ「中学聖日記」の撮影を終えた有村架純と岡田健史

 18日に最終回を迎えるTBS系連続ドラマ「中学聖日記」(火曜、午後10時)がこのほどクランクアップし、主演の有村架純(25)と共演の岡田健史(19)が都内で取材会を行った。制作発表時からセンセーショナルな物語で注目を集めた。難役に葛藤し続けた有村は「幸せでした」。芸能界デビューを飾った岡田も「デビュー作が『中学聖日記』で、黒岩晶でよかった」。ともに笑顔で約4か月の撮影を締めくくった。

 中学生教師・末永聖(有村)と教え子・黒岩晶(岡田)。禁断の恋と分かっていながらも惹(ひ)かれ合う2人を繊細に丁寧に描いている。

 オールアップは岡田のシーン。サプライズで駆けつけた有村は「まだ撮り終わった実感はないです」としみじみ。本作でこれまでの“清純派”というイメージを打ち砕く難役に挑戦し、「毎話、毎話ワンシーンごとに大事に撮っていました。ラストを迎え、この4か月、聖としてもがいたり苦しんだりしてよかったと思える時間で、すごく幸せでした」と充実した笑みを浮かべた。

 相手役の岡田は演技未経験者。岡田について「初めてお会いした時と今では、顔つきが全く違う。でも、真っすぐなエネルギーは変わらず、同じ熱量を感じていました」。始めは引っ張って行かなくては、と思っていたこともあったが、「途中からそんなことを思う必要もなくなるくらい。背中が大きくなっていくのを見て、すごいなと思っていた」と成長する岡田にたくましさを感じていた。

 今年3月に高校を卒業し、本作で芸能界デビューとなった岡田。「選んでくださった方への感謝を忘れず、期待に応えられるように誠心誠意努めたい」と出演決定時の取材会で語っていたが、オールアップ後も「初めての仕事で、こんな大きな役に選んでくださった方々への恩返しや、やりやすい環境を作っていただいた現場のスタッフに、どういう風に応えられるかと考えた時に、演技で返すしかないと思っていた」と、初心を貫き通した。

 一番思い出に残っているシーンは第9話。有村を自転車の後ろに乗せ、海辺を走る撮影を挙げ、「横風が強くてめちゃめちゃ揺れた。後ろに聖ちゃんを乗せていて転べないので、頑張って体幹を使って走った」と初々しい感想を語った。

 「すごくぜいたくな話ですが、自分のデビュー作が『中学聖日記』で、黒岩晶でよかったと心の底から思える現場でした」。これからが“俳優”岡田の本当の勝負。デビュー作への感謝を忘れず、突き進む。

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