尾上松也「大きな節目」　５年目新春浅草歌舞伎

　歌舞伎俳優の尾上松也（３３）らが１７日、都内で新春浅草歌舞伎（来年１月２～２６日、浅草公会堂）の製作発表に出席した。

　「若手の登竜門」として知られる正月の恒例公演。若手が普段はあまり演じない大役に挑む。座長として今回が５年目となる松也は「４０年の歴史を持つ公演なので感慨深い。５年目ということで、大きな節目になるのかな。今まで以上に団結力をもって盛り上げたい」と意気込み。２年ぶりとなる中村橋之助（２２）は「前回は（橋之助を）襲名させていただく前だったので、橋之助としては初めて。爪痕を残せるように勤めたい」、３年ぶりの出演となる中村鶴松（２３）も「出たいと思っていたのでありがたいと思っています。子どもの頃から（中村勘九郎らが）浅草で勉強して成長していく姿を見ているので」と気を引き締めた。

　演目は第１部（午前１１時開演）が「戻駕色相肩」（もどりかごいろにあいかた）、「義賢最期」、「芋掘長者」。第２部（午後３時開演）が「寿曽我対面」、「番町皿屋敷」、「乗合船恵方萬歳」。出演はほかに中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村隼人、中村錦之助ら。