中村七之助「兄がいない分も頑張る」 来年は1人で巡業 今年の漢字は「海」

スポーツ報知
中村七之助

 歌舞伎俳優の中村七之助(35)が17日、都内で取材に応じ「中村七之助 特別舞踊公演2019」(3月2~19日)への意気込みを語った。

 兄・中村勘九郎(37)とともに05年から毎年開催している地方巡業公演。来年は勘九郎がNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(来年1月6日スタート、日曜・後8時)に主演するため、七之助1人が中心となり、岐阜「かしも明治座」など全国12か所を訪れる。「兄は(撮影で)忙しくて、『行く?』と聞いたら『死んじゃう』と言ってました。兄がいない分一生懸命やりたい」と堂々。

 「お染の七役」を新たに演出し直した「隅田川千種濡事(すみだがわちぐさのぬれごと)」を披露する。「(兄がいないので)お客様が入って下さるかなという心細さはあるけど、演目に対しては楽しみ。色んな早替わりを小さい小屋でやる。(お染の七役は)自信があるというか、やってきた自負もある。全力を出して行くだけ」と気を引き締めた。七之助のほか、中村鶴松(23)が「汐汲」を披露する。

 今年は7月にスペイン・マドリード公演、9月にフランス・パリ公演と海外公演が2回あったとあって、漢字一文字では「海」。「海外公演が2回というのも珍しいので。今年は古典も勉強しましたし、色んなことにチャレンジした。兄がいなかったからですかね」と満足そうに振り返り「来年も12月には(歌舞伎版の)『風の谷のナウシカ』がありますし、楽しんでいきたい」と意気込みを語った。

芸能

×